日焼け・色あせのシャネル(CHANEL)バッグ クリーニング事例

いつもクレアンをご利用いただきましてありがとうございます。
先月「【お客様の声】他店で断られた鞄・バッグのクリーニング事例」という記事をご紹介させていただいたのですが、ここで掲載した写真に「このバッグ、その後どうなったんですか?」というご質問がございましたので改めてご紹介させていただきます。

変色してしまったシャネル(CHANEL)ハーフムーン チェーンショルダーバッグ


こちらが前回ご紹介させていただいたシャネル(CHANEL)のハーフムーン チェーンショルダーバッグです。
強い変色があるものの、生地はシルクでシャネルらしいとても上質なバッグであることがわかります。

全体的に赤いので元々の色も赤なのかな?と思いきや、バッグのかぶせの内側の紺色が元の色で、お客様のご希望も内側の紺色に近づけてほしいというものでした。

 

なぜバッグが変色するの?

バッグが変色する原因として多いのは「日焼け」です。

レザーバッグの日焼け

動物の皮で作られているバッグは私たちの肌と同じように乾燥したり日焼けしてしまいます。
日焼け・乾燥で水分が抜けてしまうと新品のときのようなツヤもなくなりますし、ひどいときにはひび割れが起きてしまうこともあります。

布バッグの日焼け

布バッグも紫外線によって日焼けをおこします。
こちらは日焼けで変色してしまったルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)モノグラムミニ サック・ママンです。

日光に当たりやすいかぶせの部分が変色していて、内側には汚れはありますが本来の鮮やかなブルーが残っています。
青、紺、黒などのような色が濃いバッグは日焼けによってだんだんと色あせが目立つようになります。
白いバッグは黄色みを帯びてきますし、生成りのバッグは生成り感が強くなったような濃い色に変色します。

余談ですが、ここ数年は自転車の需要が増えていることから、ツーリングバッグやサイクリングバッグの補修をご依頼されるお客様も増えています。
ツーリングバッグ・サイクリングバッグは直射日光だけでなく、雨や暴風にさらされることも多いので、かなりひどい状態でクレアンにご依頼されることもあります。

シルクバッグの日焼け

今回ご紹介しているシャネル(CHANEL)ハーフムーン チェーンショルダーバッグも布バッグですが、素材がシルクになりますので帆布や化学繊維とはまた違う動物性繊維になります。

タンパク質の塊であるシルクも私たちの肌と同じく紫外線によってとても変色しやすい繊維なのですが、ここまでひどい変色がおこったとなると、染色堅牢度が弱かったのではないかとも考えられます。

なお、シルクの下着やスカーフ、毛布などを洗濯して直射日光に当てながら干してしまうと、確実に日焼けしますので、干すときは風通しの良い日陰や部屋干しをおすすめします。

 

バッグの日焼けによる変色を防ぐ方法はないの?

バッグが変色する主な原因が日焼けであることはわかりましたが、では日焼けを防ぐ方法はないのでしょうか?

直射日光に当たらないようにする

変色の原因は日焼けなので、基本的には直射日光に当たらないようにすれば変色をかなり遅らせることができるでしょう。

使用中に日焼けを気にするのは難しいかもしれませんが、自宅で保管するときには窓辺や日が当たるところは避けてクローゼットに保管することで対策ができます。
また、車中に置いておかないといけない場合はタオルをかけておくなど、直射日光を避けるようにしましょう。

レザーバッグはメンテナンスをしよう

日焼けを直接防ぐ方法ではありませんが、レザーバッグは定期的にお手入れをすることでダメージの蓄積を防げます。

バッグにブラシをかけてホコリを払ったら、レザー用のクリーナーで汚れを落とします。
革専用のクリームを薄く塗って栄養を与えて、乾燥・ひび割れを防ぎます。

 

シャネル(CHANEL)ハーフムーン チェーンショルダーバッグは直ったの?

紺から赤に変色してしまったシャネル(CHANEL)ハーフムーン チェーンショルダーバッグでしたが、クレアンで補修させていただいた結果がこちらです。

アップにしてみました。


いかがでしょうか。
作業の工程をちょっとだけご紹介しますと、まずは丁寧に水洗いでクリーニングをして全体の汚れを落として、特殊な漂白剤で赤い色をある程度紺色に復元します。
続いて染色です。お客様のご希望に沿うようにバッグの内側に合わせて染料を調合して、色をのせる部分にあわせて複数の道具を使って慎重に慎重に染色していきます。

 

布バッグの染色は非常に困難です

バッグのメンテナンスを行っているクリーニング店や専門店はいくつかありますが、紫外線による日焼けはまだらに焼けてしまうので補修には非常に高い技術が必要になります。
この補修できるお店は全国規模で探しても本当にごくごくわずかなんですよ。

レザーバッグならリカラー(染色)で色をのせる技術があるお店もありますが、布バッグは全体のクリーニング(水洗い)、漂白、染色のすべての作業がとても難しいのです。
もし失敗してしまったらさらに変色したり、バッグの質感がゴワゴワに変わる、取り返しがつかない状態になる・・・などのリスクもあるため、最初から断ってしまうお店もあります。

 

バッグのクリーニング・メンテナンスはクレアンにお任せ下さい

バッグのクリーニングは専門家にとっても簡単なことではありません。
漂白すれば汚れが落ちるというものでもありませんし、漂白しすぎると今度は黄ばみが発生してしまいます。漂白してはいけない部分の保護にも技術が必要です。

クレアンはバッグクリーニング・メンテナンスの実績が大変豊富ですので安心してご依頼いただけます。
お預かりするバッグを丁寧に検品して、お品物の素材、形、ダメージにあわせて1点ずつ様子を見ながら最適な作業をさせていただきますので、大切なバッグ、使い込んだバッグのメンテナンスはぜひクレアンにご相談下さいね。

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