ヴィーガンレザーはサステナブル?「レザー」を考えてみませんか?

新しい服やバッグを購入するとき「最近レザー(本革)を離れていくブランドも多いって聞いたけど、革製品ってどうなの?」と迷うことがありませんか?

消費社会に求められていることを考えて一呼吸おくのはとても大切なことです。
しかし「レザー=サステナブルじゃない」ということではないという観点もぜひ知っておきましょう。

今回のクレアン通信簿では、レザーとの付き合い方について考えてみます。

世界ではどれくらい「脱レザー」が進んでいるの?


これまでは、あらゆる製品で「本革=高級品」というイメージがあり、ハイクラスのジャケット、コート、グローブ、パンツ、ブーツ、ビジネスシューズ、バッグなどは本革であることが当然でした。

しかし、ファッション界では「アニマルフリー」の動きが本格化しています。

特に毛皮離れは顕著で、グッチ、サンローラン、ボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ブリオーニ、ブシュロン、ポメラート、 ドド、キーリンを抱えるフランスのケリングでは2022年から全ブランドで動物の毛皮を使わないことを発表しました。
グッチが2017年から脱毛皮を行っていて、グループ全体に取り組みを広げた流れになります。

高級車のシートにも動物由来の皮革が使われていました。
しかし、時代はすでに皮革が高級品を代表する時代ではなくなっています。
たとえばテスラでは、2019年に3モデルで皮革素材を排除することを発表しています。
ボルボも2021年に全ての新型EVからレザーを使用しないことを宣言しています。

 

なぜブランドのレザー離れがおこったの?

なぜ、世界を牽引するブランドが脱レザーを行うのでしょうか?

その大きな理由はやはり動物倫理の観点、循環型社会の実現のために世界を変えていかないといけないというみんなの想いです。
皮革や毛皮のために残酷なことをするのは間違っているという動物倫理の観点から天然皮革の製造、消費を見直そうという動きが世界でムーブメントになっているのです。

また、皮を革に加工するためのなめし工程が環境に与える負担も問題視されています。

ちなみに日本では脱炭素の動きは少しずつ見られるようになりましたが、アニマルフリーに関してはまだ関心が向けられていないと感じます。

 

ヴィーガンレザーとは?


天然皮革に代わって今注目を集めているのが「ヴィーガンレザー」です。
ヴィーガンレザーは動物性レザーに代わる全ての代替えレザーのこと。
リアルレザーに代わるものということで、動物性原料を一切含んでいないものを指します。

以前からよく使われている「合成皮革」も「人工皮革」「塩ビレザー」などもヴィーガンレザーに含まれます。
合皮に対して「ペラペラしたビニールみたいで苦手」という印象を受けたことがあるかもしれませんが、近年の合皮・人工皮革は非常に質が高くなっていています。
ぜひブランドショップに行って合皮が使われている服を手に取ってみて下さい。
本当に合皮なの?と驚かれることと思います。

また、近年注目されていて開発が進んでいるのが、コルクレザー、バナナリーフ、パイナップルリーフレザー、ココナッツレザー、マッシュルームレザー、アップルレザーなどの農業廃棄物から作られる植物由来の新しいヴィーガンレザーです。

 

ヴィーガンレザーの問題点

リアルレザーの代替品となるヴィーガンレザーは本当にサステナブルなのでしょうか。
ヴィーガンレザーが必ずしもエコなのかというと、疑問がないわけでもありません。
例えばポリウレタン樹脂を布に塗って、表面だけを革のように見せているPUレザーにはブラスチックが使われています。
プラスチックは今なるべく使用を減らそうと言われている素材であることは言うまでもありませんね。
(ヴィーガンレザーにはまだ厳密な定義はないのですが、プラスチック使用のレザーと差別化を図るためにアニマルフリーかつサステナブルな素材をヴィーガンレザーと呼ぶブランドもあります)

製品として市場に出回ったヴィーガンレザーは、製品としては農業廃棄物から作られているためサステナブルと言えるでしょう。
では一般消費者の目には見えない製造過程はどうでしょうか。

ヴィーガンレザーの歴史はこれから始まるため、その製造工程が環境に影響を与えていないというデータが出てくるのはまだ先のことになります。
本当にあらゆる面で循環型エコノミーになっているのかということを、わたしたちひとりひとりが判断して社会に参加していかなければなりません。

 

天然皮革は長持ちという観点でサステナブル


天然皮革はお手入れを重ねていけば長く愛用できます。
クレアンではとても多くのレザー製品のクリーニングをご依頼いただきますが、その中には何年も何十年も使い込んで痺れるようにカッコよくエイジングされた革ジャンもありますし、本革の耐久性が遺憾なく発揮されたライダースジャケットもあります。

長寿で買い替えの頻度が少ないという観点で考えればこれもサステナブルと言えますし、私たちは本革を長く愛しているお客様を歓迎し最大限の敬意を払います。

レザーアイテムをお持ちであれば、ぜひお手入れしながらこれからも使ってあげて欲しいと思います。

クレアンのレザークリーニング・メンテナンスをご利用下さったお客様の声

最後に、メンテンナンスを重ねながらレザーを大切になさっているクレアンのお客様の声をご紹介させていただきます。

もう着られないと思っていたレザージャケットがよみがえりました!

もう着られないかも、と思っていたくらい日焼けの色落ちや素材の質が落ちていたのでダメもとでお願いしましたが・・・・

こんなに蘇って来てホントに嬉しいです!!!

時間をかけてのリカラーで完全にリメイク出来てまた外にも着ていけるなんて、すっごく嬉しいです~。(泣)


ラルフローレン(Ralph Lauren)の革ジャン。思い入れのある1着です

この度はお世話になりました。
革ジャンのクリーニングとリカラー、撥水加工をお願いしましたが、期待していた以上の仕上がりで、大変驚きました。

色褪せして着ないまま5.6年経っていたので、もっと早く御社を知っていれば良かったと悔やみます。
思い出のある1着なので、これから先も長く着られそうで良かったです。
ありがとうございました。


20年前のムートンコート。新品同様になりました

先日はクリーニング・メンテナンスをしていただきまして、ありがとうございました。

母が20年くらい前に購入したムートンコートで、シミやカビがあったのですが、クリーニングしてもどうかなあと思い、ずっとクローゼットに放置しておりました。

今回、クリーニンング・リカラーしていただき、新品同様の状態になったコートを受領し、期待以上の仕上がりに大変満足しております。感謝申し上げます。

最近、環境省からもサスティナブルへの取り組みが発信されておりますが、捨ててしまうまえに、このようなサービスを利用して、物を大事にできること大切だなと思いました。
また、利用させていただきます。

よろしくお願い致します。


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