スムースレザー(皮革)バッグのクリーニング・修理

レザー(皮革)には大きく分けて、スムースレザー、スエードがあります。するっとした手触りの皮革をスムースレザーと呼びます。多くのレザーはこの表面がつるつるの革素材です。

革のバッグ・鞄・財布は、クリーニング(クレンジング)するだけでは、キレイになりません。ほとんどのバッグは、再染色(リカラー)をすることで甦ります。
この再染色の技術の違いが、仕上がりを大きく分けているのです。

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高級ブランドを手がけるクレアンのバッグメンテナンス

エルメスバッグ バーキン

染料の色をつくる。塗りこむ、吹き付ける、クレアンのバッグ修復技術は最高レベルです。

描く、美術品の修復のような技術を必要とされます。

ゴヤール バッグ

吹き付ける、エアーブラシでデリケートなリカラーを行います。

最も多いバッグの底かどのスレ、はがれ

エルメス ピコタン レザーバッグ

バッグの底かどは、一番擦れの多いところで、たいていのバッグにこのスレが見られます。このピコタンは、革の地が見えるほどに損傷しています。

革の地が弱くなっていたので、革の部分を保護し、その上からリカラー(色補正)を施しました。

カビ取り修理

アニエスベー レザーバッグ

レザー(皮革)は湿気を吸い取る性質があるので、梅雨時期にクローゼットにしまったままになると、カビが生えて惨めな状態に。

カビは古くなると革を侵食します。カビ跡のへこみを平らにしながら、顔料で染色しました。

バッグのダメージ修理・修復

ゴヤール バッグ ブリーフケース

このバッグの損傷はあちらこちらにあり、すべての箇所を修理。修復します。

ゴヤール バッグ ブリーフケース

バッグの底角のキズとはがれ、損傷が大きいほど、ダメージを修復するのも高い技術が必要となります。

ゴヤール バッグ ブリーフケース

革のへこみを修理して、リカラー(顔料染色)をいたしました。合成皮革(塩ビ)のキャンバス地の汚れも取り除きました。

ゴヤール バッグ ブリーフケース

ゴヤールの持ち手(把手)にはスレとはがれが起きています。

ゴヤール バッグ ブリーフケース

レザー(皮革)部分は、へこみを修正し、染色(リカラー)で修復しました。

ゴヤール バッグ ブリーフケース

バッグ上部の合成皮革(塩ビ)素材と革の損傷です。

ゴヤール バッグ ブリーフケース

他の部分とちがって合成皮革(塩ビ)部分の修復も行いました。

ミュウミュウ マテラッセ トートバッグ

ふくらみのあるプリーツが特徴のミュウミュウ マテラッセ。その膨らみがスレを起こします。ほぼ全面にスレやひび割れがありました。

クリーニング後、やはり再染色となります。保湿クリームで素材をしなやかにして、再染色(リカラー)。こうした湾曲のあるレザー生地をフラットに染料を塗布するのには、高度な技術が必要となります。

ミュウミュウ マテラッセ トートバッグ

エッジの荒れ、スレです。ここまで荒れてしまったものを、取り替えなしで修理することになります。

ミュウミュウ マテラッセ トートバッグ

クレンジングしてから、エッジの荒れを器具を使って整え、再染色して修復しました。

財布のクリーニング&修理

バッグ・鞄のクリーニングには、財布のご注文が多くあります。

エルメス 長財布

日常的持ち歩いているので、当然手あかの汚れも多く、スレも多くなります。かなり使われたようで、財布はよれよれになってしまっています。

汚れを落とし、形を整え、保湿油を足します。さらにヌメ革の風合いをいかした染色を施し、修復いたしました。

ルイ・ヴィトン モノグラム 財布

財布は使用頻度が高いので、汚れ、はがれ、スレがどうしても起きてきます。依頼された財布はダメージのあるものが多くなります。

レザー(皮革)は丸洗いできませんので、クレンジングして汚れを落とし、革が硬くなっていたので、レザーオイルで保護をして、全体的に再染色をしました。

財布は、他にもファスナーの修理・交換を行っています。ブランドの純正部品は入手できませんので、ブランドロゴのついた金具が外せるようならば、付け替えることができます。

バッグ・鞄のトラブル!飲み物をこぼした

フェンデイ ハンドバッグ

バッグのトラブルで多いのが、「 何かをこぼした!」です。飲料、スープ、お酒、化粧品などです。飲食店からの依頼も増えています。
このバッグは何かの薬剤をこぼしてしまったようで、レザー素材の染料が溶けてしまっています。

作業としてはまず薬剤を取り除くことから始めます。取り除いた後しばらく乾燥させ、革を安定させ、保湿油で革を復活させます。それから再染色して復元いたしました。