ヴィトンモノグラム デニム布バッグの難しい色補正

ビフォア

ルイ・ヴィトンモノグラム デニムリュックです。デニム、ジーンズはもともと染色が弱いインディゴ染料が使われており、経年で変色してきます。これは色抜けだけでなく変色してしまったバッグですから、修復も難しいものとなります。

アフター

この画像は、修復後のアフター写真、とてもうまく修復されました。

ビフォア

このように色抜けとともに変色が起こってしまうのは、紫外線の影響だけでなく、日本の高温多湿の気候の影響によるものと思われます。現に乾燥した気候のヨーロッパでは、こうした変色はあまり起こらないと言われています。

アフター

表側もきれいになりました。

ビフォア

こうしたムラのある布素材を染色修復するのは、とても難しく高い技術と、手間もかかります。かりにすべてを一様に染色してしまうと、ムラのあるところとないところに同じようにムラができてしまいます。

アフター

それぞれ手加減しながら、少しずつ染色していくのですから、時間も手間もかかります。濃く染めてしまうと、元には戻らないことになります。失敗は許されないから、高い技術が必要となるのです。

ビフォア

バッグの底のフチ、コバは接触が多いので擦り切れてきます。この修正には特殊な顔料を使って固めます。

アフター

擦り切れた布はもとに戻りませんが、目立たなくなったと思います。

ビフォア

反対側のコバも、顔料を使って修復します。布の部分は染料で色補正です。

アフター

布を丸ごと漬け込んで染色するのも、それなりの技術が必要となりますが、ムラのあるものをムラができないように染色したり、染料と顔料をうまくミックスして布バッグを修復する技術は他には見られないものです。