クレアンの工房がある埼玉県さいたま市では、今年の冬は雨が極端に少なく乾燥していて、加湿器が欠かせない日が続いています。
冬の結露はカーテンのカビの原因になる
加湿器を使い続けているお部屋でチェックしていただきたいのが窓の結露によるカーテンのカビです。
白いレースカーテンの裾に黒いシミがポツポツとあったら、それは結露によって発生したカビの可能性が非常に高いです。
カーテンのカビの原因は「部屋の湿度」であることがほとんどです。温度差による結露、加湿器の使用、洗濯物の部屋干しなど、冬には部屋の湿度が上がる要因が複数あります。カビは快適な湿度と温度と栄養が揃うと爆発的に繁殖します。カーテンには室内のほこりが付着しやすいのですが、このほこりはカビの栄養になります。つまり、冬場のカーテンはカビのリスクにさらされているのです。
カーテンのカビ。自分で落とせる?
発生してすぐのカビであればご自宅で落とすこともできます。液体酸素系漂白剤を溶かした40℃程度のぬるま湯にカーテンを1時間ほどつけ置き洗いしてみて下さい。なお、カーテンによっては家庭で洗うことが推奨されていないものや熱に弱いものもありますので、洗濯表示タグを確認してから作業に入って下さい。
クレアンのカビ除去技術を解説
クレアンには、「ハイグレードの生地で制作したオーダーカーテンにカビが生えてしまった」「繊細なレースカーテンのカビを除去してほしい」など、高い技術が求められる特殊なカビ除去のご依頼がよくあります。
白いレースカーテンにびっしりとカビが生えています。ここまで広範囲になってしまった黒カビはご家庭では太刀打ちできないでしょう。胞子を吸い込んでしまうと健康への心配もありますので、なるべく早めにご相談いただくことを強くおすすめします。
カビは不溶性の汚れに分類されます。不溶性の汚れにはホコリ、スス、鉄の粉末などがあります。主に大気中から付着する汚れに多く見られます。実は、不溶性の汚れはブラッシングによってある程度まで落とすことができます。
ここではカビ除去に効果の高い石けんを使ってブラッシングしています。早くも黒いシミが落ち始めているのがわかりますね。
残っている黒いポツポツはブラッシングでは落ちなかった変色です。ここまで濃いカビの変色には、カビ落とし・シミ取りの専門の職人による技術が必要になります。漂白剤を使用するのですが、漂白剤の効果は繊維へのダメージとのトレードオフとなります。カビを除去できる強いパワーを発揮しながらもカーテンへのダメージは最小限になるように、慎重に慎重を重ねて細かな手作業でシミをひとつひとつ除去していきます。
クレアンが誇るカーテンのカビ除去技術で、完璧な白さを取り戻すことができました。
カーテンのカビは早めの対処がカギとなる
もしお部屋のカーテンにカビを発見したら、そのまま放置することだけはやめましょう。カビが消えてなくなることはないので、洗えるカーテンでしたらまずは洗ってみて下さい。
高価な製品であったり、洗い方がわからない、洗濯表示タグがかくにんできないようなカーテンは無理せずクレアンにお任せ下さい。