もう真冬用のダウンジャケットは着ないけど、クリーニングはどうしよう？
毎年この時期にこんなお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか？
ここでは、ダウンジャケットクリーニングの必要なケースと不要なケース、ドライクリーニングと水洗いの違いなど、ぜひ知っておきたい気になることを解説します。
ダウンジャケットはクリーニングした方が良いの？
そもそも、ダウンジャケットはクリーニングをした方が良いのでしょうか。
この答えは間違いなく「イエス」です。ただ、どの店舗でも安心してお任せできるのかというと、そうではありません。
コートクリーニングは「ドライクリーニング」が一般的ですが・・・
通常、ダウンジャケットやコートをクリーニングに出すと、水洗いではなくドライクリーニングで洗われることになります。
ドライクリーニングは、水を一切使わずに石油系溶剤などの有機溶剤から作られているドライ溶剤で洗う方法です。
ドライクリーニングは本来、水洗いに向いていない衣類のクリーニングに用いられます。
例えばウールです。
ウールを水洗いしてしまうと「フェルト化」という現象が起こってしまいます。
ウールの繊維の表面はウロコのようになっているのですが、水に触れることでこのウロコが開きます。
そして、開いたウロコが水流によって絡み合ってしまい、生地が縮む、硬くなるという現象が起こってしまうのです。これがフェルト化です。
1度フェルト化してしまったウールを完全に元に戻すことはできないので、クリーニング店では品質を維持しながら汚れを落とすためにドライクリーニングで洗うのです。
ダウンジャケットはドライクリーニングに向いていない！
ダウンジャケットもドライクリーニングで洗うクリーニング店が多いのですが、実はダウンジャケットはドライクリーニングに向いていない衣類になります。
ダウンジャケットの中綿には水鳥の羽（ダウン・フェザー）が使われていますよね。あの羽には水鳥が持つ天然の油分が含まれています。
この油分が汗や水分を弾いてくれることでダウンジャケットのふんわり感をキープすることが可能となり、真冬でも暖かいのです。
ダウンジャケットをドライクリーニングしてしまうと、なんとこの天然の油分が全部抜け落ちてしまいます。
石油系の溶剤から作られているドライ溶剤は油性の成分と非常に馴染みやすいので、油性の汚れをスッキリと落とすことができます。
しかし同時に水鳥の天然の油分もすっかり落とすこととなり、ダウンジャケットのふんわり感も損なわれてしまうのです。
ダウンジャケットは家庭洗濯できるの？
ユニクロのウルトラライトダウンなどの薄手のダウンジャケットは、洗濯表示タグを確認すると手洗いができることがわかります。
家計を助ける意味でもぜひ家庭でのお洗濯にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
一般的な厚みのものや真冬用の厚手のダウンジャケットはご家庭で洗うのは大変です。
洗い上がったダウンジャケットを中綿まで完全に乾燥させないまま収納してしまうとカビの原因になってしまうというリスクもありますので、信頼できるクリーニング店にお任せいただくことをおすすめいたします。
でも、ここで心配なのがドライクリーニングで洗われてしまったらお気に入りのダウンジャケットから天然の油分が抜け落ちてしまい、ふんわり感がなくなってしまうのでは？ということですよね。
クレアンはダウンジャケットを1点ずつ手洗い（水洗い）します！
ダウンジャケット、コート類のクリーニングはクレアンにお任せ下さい。
私たちはオーダーメイドクリーニングのお店ですので、お預かりするダウンジャケットやコートをドライクリーニングではなく1点ずつ手洗い（水洗い）することが可能なんです。
こちらはダウンジャケットを水洗いしている様子です。
たっぷりの水と洗剤液に浸して、柔らかいブラシで汚れを落としています。
汚れや黒ずみがつきやすい袖口も丁寧に洗います。
ダウン専用の洗剤を使ってブラッシングしていきます。
クレアンのダウンジャケットクリーニングは、職人が自分の目で確認しながら手洗いをするので汚れ落ちが違います。
汗はドライクリーニングでは落ちない
クレアンの水洗いには汗がしっかり落ちるというメリットもあります。
石油系溶剤を使用するドライクリーニングは油溶性の汚れには強いのですが、「水と油」と言うようにドライ溶剤も水にはなじまないので、水溶性の汚れはほとんど落とせません。
ダウンジャケットに付着しやすい水溶性の汚れの代表である汗もドライクリーニングでは落ちないのです。
クレアンのダウンジャケット専用の洗浄成分を使った水洗いなら、汗、飲食物、水シミなどの水溶性の汚れも、焼肉店で付着してしまった油煙やオイル、皮脂汚れなどの油溶性の汚れもどちらもスッキリと落とすことができます。
ダウンジャケットに最適な洗い方ですので、ダウンとフェザー必要に油分はそのまま残すことができます。
ダメージレスな自然乾燥でふんわりと仕上げます！
ゆすいで脱水をしたダウンジャケットは乾燥専用のお部屋でゆっくりと自然乾燥で乾かします。
ほとんどのクリーニング店ではコインランドリーにあるようなクルクルと回転する乾燥機にかけて短時間で一気に乾燥させるのですが、これをやってしまうとダウンジャケットが傷んでしまいます。
クレアンでは、時間はかかっても丁寧な自然乾燥を採用しています。
アイロンの蒸気で表面にツヤを
中綿をほぐす処理を行ったらアイロンをかけます。
アイロンといってもアツアツの鉄板を生地に押し当てるようなことはしません。
手元のスイッチで蒸気を細かく調整しながら表面のシワを伸ばして、触り心地の良さとツヤを復元していくのです。
アイロンは職人の高い腕が試される工程です。
水洗いで丁寧に洗って、アイロンで処理をして仕上がったダウンジャケットです。
中綿がパンパンによみがえったことがわかりますね！
最高の状態でお届けします
今回ご紹介したダウンジャケットの洗い方は、クレアンでは特別なことではありません。
私たちはお預かりする衣類を1点ずつ検品して、最適な方法でクリーニングさせていただくことをお約束いたします。
ブランドダウン、一般ダウン、どのようなダウンジャケットも水洗いでクリーニングできますので、ぜひお任せ下さいね。
ご覧いただきましてありがとうございました。