大きく変色してしまったソファカバーが届きました。元の色は上の部分です。
ファスナー部分には変色が見られないところを見ると、陽の当たるところと当たらないところの違いなのでしょう。
どうしてここまで変色してしまったのか、ちょっと驚きです。かなり長い間をかけて変色したのでしょう。
これは、どんなに洗ってもこの変色は治りません。まず最初に表から見えない部分で染み抜き溶剤や漂白剤など様々なテストをします。
ある特殊な漂白液をつけてしばらくおいてくと、元の色に戻ってきました。次は本番です。
漬け込みではなく、刷毛で直接生地に塗りつけていきます。変化してきました。
変色した場所すべて、この作業ですから相当時間がかかります。
次にこの赤茶色のシミです。これもいろいろテストしてみましたが、どうやら鉄サビのようです。
鉄さび除去用の薬剤を塗りつけ一晩置き、除去できました。
ソファカバー全体の漂白作業を終えたら、中和剤を添付して、水洗いします。乾燥はもちろん自然乾燥です。ソファカバーを一般のクリーニング店に出したら、縮んでしまったというトラブルを良く聞きますが、それは高温の乾燥機で急激に乾燥させるからです。
すっかり、キレイになりました。「新品のようになってびっくりした」というお客様の声が届きました。
ファスナーの部分もこのとおりです。