キャンバス地バッグの代表作「プラダのカナパ」
夏を感じる季節になってきましたが、皆さまは毎日どのようなコーディネートで過ごされているのでしょうか。
ジャケットを脱いですっかり薄着になり、合わせるバッグも春夏使用になってきているのでは?
今日は「春夏といえばこのバッグ」という程の人気バッグである、PRADA(プラダ)のカナパの修理ビフォーアフターをお届けします。
扱いやすいキャンバス地バッグの悩み
キャンバス地バッグをヘビロテしている方は多いと思いますが、その良さは
「取扱を気にしないで使える」
というところなのではないでしょうか。
キャンバスとは別名帆布といい、船の帆に使われるとにかく丈夫な布です。
そのため、現在は学生鞄、スニーカーなどにも使われる程ですので、強度は折り紙付きです。
長く使用していくと、気になるのが汚れち四つ角のスレによる破れ。
こんな四つ角の破れに悩んでいる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
破れてしまった素材は再生はできません。
では、どのような修理方法があるのかをご紹介していきます。
内側に折り込んで縫う修理方法
上の画像はルイ・ヴィトンのモノグラムデニム「バギー」ですが、デニム地一枚で構成れたバッグです。
そのため、四つ角部分の破れの修理は、四つ角を内側に折り込んで縫うという修理方法になります。
世間にはさまざまな作りのバッグがありますが、有名なバッグでいうとゴヤールの「サンルイ」の四つ角破れの場合は、バギーと同じような内側に折り込んでの修理になる場合がほとんどです。
企業秘密の修理方法
このカナパのバッグはとても厚みのあるキャンバス地で構成されていて、底の周りには芯が入っています。
そのため、バギーやサンルイのように内側に折り込んで縫うという修理方法は不可能です。
そこで、このようにレザーで破れを隠す修理方法を取っています。
具体的な修理方法は・・・企業秘密です!(笑)
仕上がりを見て、「こういう修理もいいな」と思われる方は是非ご依頼下さい。
キャンバス地の色褪せや黄ばみ、持ち手の黒ずみの改善が可能なリカラー
ご紹介しているカナパのバッグは、クリーニング、リカラー、修理をしています。
実は、キャンバス地の汚れを落とすのに、クリーニングだけでは難しい場合が多くあります。
持ち手の黒ずみは、手垢が原因です。
油性の汚れのため、簡単には落ちない場合が多いのです。
また、素材の黄ばみや色褪せはクリーニングで落とすことが難しい汚れです。
クレアンのバッグクリーニングでキャンバス地のリカラーはほとんど承っておりませんが、カナパのキャンバス地はリカラー(補色)可能な素材です。
そのため、クリーニングだけでは落ちきれなかった汚れや色あせた部分を改善することができるのです。