冬物の衣替え前のクリーニング・DUVETICA(デュベティカ)ダウンジャケットを丸洗い!〜その1〜、冬物の衣替え前のクリーニング・DUVETICAデュベティカ)ダウンジャケットを丸洗い!〜その2〜に続き最終回、その3・仕上げ編です。
これまで紹介した細かい手洗いとブラッシング作業によって汚れが落ちました。ここで洗浄マシーンに入れます。
これまで紹介したように、ダウンの洗濯は手洗いが基本! ここでの目的は石けんをすみずみまで行き渡らせて汚れを落とし、ゆすいで脱水する事で、決して強く洗濯する事はありません。クレアンで使用している天然石けんは、合成洗剤とは違いジャケットに影響の無い短時間でゆすぎ落とす事ができます。
また表地の汚れだけではなく、ダウンに含まれている汗を除去するとともに絡まりをほぐすという、高級ダウンを洗う上で重要な行程でもあるのです。
業者によっては柔軟剤を使用するところがありますが、柔軟剤にはワックスやシリコン剤が含まれていて粘りもあり、かえってダウンが絡まり保温性が弱まってしまいます。
軽くて柔らかい着心地が魅力のデュベチカのダウンにとって、これは大きな問題です。その点クレアンが使用する天然石けんは、石けんそのものが自然の柔軟剤となりふっくらとした仕上がりになるのです。
丁寧にゆっくり時間をかけて自然乾燥!
高い温度に弱いダウンは乾燥機の使用はNG! 脱水しても水を多く含みなかなか乾かないダウンですが、だからと言って乾燥機に長い時間かけてしますとダウンそのものを痛めてしまいます。
形を整えたら長く時間をかけて自然乾燥。直射日光の当たらない風通しの良いところで、じっくりゆっくり乾燥させます。
良く乾かしたらいよいよ最後の工程・タンブリングです。これは高温で回す乾燥とはまったく違い、適温で短時間回転させる事によってからまったダウンをほぐし、ボリューム感をある仕上げにする作業です。
さらに低温で回転させクールダウンする事により、ほぐれてふくらんだ中綿をそのままの状態に保ちます。
あとは仕上げのアイロンです。タンブリングで表地のシワはキレイになっているため仕上げは簡単ですが、薄手で繊細な素材を使用しているデュベティカはどうしても小さなシワができてしまいます。
襟元や袖、裾などなど……その部分部分にあった蒸気を調整しながら、丁寧に仕上げていきます。これは家庭用アイロンではできない、クリーニングのコンシェルジュ・クレアンだからこそできる職人技です。
表地は汚れによってツヤと肌触りを失い、ダウンも汗によってずっしりと重みが出てしまったジャケットも、デュベチカ・ジャケットの本来の魅力であるツヤと着心地を取り戻しました!
デュベチカをはじめ通常のクリーニングが難しい高級ダウンも、クレアンにお任せください! 収納ケースの中でのお休明け、来冬の再会が楽しみになる仕上げを約束します♪