レザーのカラー補正〜染料と顔料の違い〜

高価で貴重なGUTTIレザーシャツをクリーニング〜番外編〜

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高価で貴重なGUTTIレザーシャツをクリーニング〜BEFORE編〜〜AFTER編〜」で紹介したレザーの染め直し。
今回は番外編として、革のカラー補修に使用される染料顔料の仕上がりの違いについてのお話です。

まずは『染料』。繊維の奥まで染み込ませるため革本来の風合いを生かした仕上がりとなりますが、経年劣化や色落ちに弱いという欠点があります。

一方『顔料』は、皮革の表面に色付けするため色合いは鮮やかに染まり、傷なども隠れ色落ちにも強い仕上がりになります。しかし革本来の自然な風合いが失われてしまうデミリットも。

このようにどちらもそれぞれにメリット・デミリットがありますが、一般のクリーニング屋さんではこのどちらかを用いてカラー補修をしています。

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しかしクレアンはこの両者をまさに“いいとこどり”。

染料と顔料を配合することによって革の風合いはそのまま、なおかつ色落ちに強いカラー補修を施すことができます!
もちろんただ混ぜればよいという話ではなく、元の素材や色合い、状態に合わせた配合が必要。それにはウイスキーのブレンダーの様に、確かな技術と経験が必要なのです。

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