レースカーテンのカビ落としクリーニングの工程
ソファカバーは、家庭で洗うことがないせいか、長く使っているうちに汚れが増してきて、そして変色してきます。このソファカバーは茶色に変色してしまい、他店のクリーニングで落ちなかったものです。ドライクリーニングでは決して良い結果が生まれなく、通常の水洗いでも取れません。特殊な漂白技術で修復いたしました。
カーテンのカビはカーテンの折り返しの裾の部分に多くできます。冬の時期に暖房された部屋と外の冷気の温度差で水滴ができ、下の方に垂れて来た水滴の湿気がカビを発生させます。それも厚地のドレープカーテンより窓側にかけられるレースによく見られます。
かなりひどい状態です。カビはすすのように不溶性なので、ブラッシングである程度落とすことができます。
早速、洗浄力のある石けんでブラッシングします。
ほとんど落ちましたね。カビは時間がたってしまうとブラッシングしても落ちないものなのですが、このカビはそんなに古いものではないようです。
でも、ところどころ黒く残っているものがあります。変色してしまっているのです。
そこで漂白剤を使います。小さなカビ跡を一つ一つ漂白して消していきます。あまり時間をかけないことが大切です。周りのカビも同じ方法で全体のカビを落とします。
見違えるようにキレイになりました。
レース素材の光沢も取り戻すことが出来ました。
ドレープ(厚地)カーテンのカビ落としクリーニングの工程
次にドレープカーテンのカビ除去です。レースに劣らずカビの付着はすごいものがあります。茶色いシミもついています。
レースカーテンと同じように、まず不溶性のカビを石けんでブラッシングして多くを取ってしまいます。
ここからが、レースのカビ取りとは方法が違ってきます。白いレースと同じ塩素系漂白剤は使えません。色柄ものに使用する酸素系の漂白剤ではここまでのカビは落とせません。。特殊な漂白剤を使用します。
洗い終わったと自然乾燥すると、すっかりカビが落ちていました。
カーテンの裏表ともキレイになっています。
アイロンをかけて、納品します。
昨今の住宅は気密性が高くなっています。その分カビが生えやすくなります。
カーテンのカビを予防するためには、窓ガラスに結露が付いたらこまめに拭き取ることが最も有効です。更に天気の良い日に窓を開けてカーテンを乾燥させることで、ほぼ100%カビを防ぐことができますので、心がけていただきたいと思います。