カーテンの雨ジミの汚れ除去の工程
カーテンは窓を閉め忘れたりすると、雨に濡れてしまうことがあります。カーテンの生地によっては、ひどいシミ跡になったりします。それは家庭では処理できません。汚れの取り方をご紹介いたします。
このカーテンには雨ジミのようなものがついています。雨の日に窓を開けっ放しにしてあったというお客様からのメッセージがありました。
しかし、雨に濡れただけでこのようなシミが出来るとはにわかには信じがたく、原因はなんだろうと、クリーニングのスタッフで論議となりました。
生地に茶色のにじんだような跡があり、カーテン生地製造の加工の工程で使った加工液が残っていて、それが水にぬれることによって噴出きたのではないかという推測にいたりました。
生地を仕上げるときに使った加工液は洗浄されるのですが、それが十分でなかったのかもしれません。それならば更に十分に洗浄すれば、除去されるはずという推測のもとに、作業にとりかかりました。
原因を絞り込み、洗浄力の高い石鹸溶剤でブラッシングします。
予想通り、茶色いシミは取れてきました。
濃くついている汚れの部分にブラシをあててこすります。
石鹸液が濁り、茶色のシミは消えていきます。
手洗いのブラッシングなので、時間は掛かりますが、おもしろいほど取れていきます。
この通りキレイになってきました。汚れはカーテン全体に及んでいましたので、すべての作業に時間がかかりました。
洗い終わり、自然乾燥して状態を見てみると、すっかりキレイになっていました。
裏も表もこの通り。
水ジミ汚れのカーテンは、手アイロンで仕上げられ、お客様の元に届けられました。