特殊衣類・難洗衣類についてのよくあるご質問

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ゴム引きコート/マッキントッシュのクリーニング

オイルドコート/バブアーのクリーニングとリプルーフ

ゴム引きコートとは何ですか?

ゴム引きコートは、主にイギリスのブランド、マッキントシュのマッキントッシュクロスで作られた完全防水のコートです。

ゴム引きコートは、コットンの二枚の生地の間に液化した天然ゴムをのばして圧着し、熱を加えた伝統的なクロスでつくられたなもので、完全防水が特徴です。

このマッキントッシュクロスは、エルメスやルイ・ヴィトン、グッチ等の有名ブランドからもオーダーを受け販売されています。クレアンにも多くのゴム引きコートのクリーニングと修理の品物がやってきます。

ゴム引きコートは、他にもバーバリーやマッキントッシュから独立したゴム引きコートの新ブランド、ハンコックなどがあります。

ゴム引きコートは洗濯表示がすべて☓バツとなっていますが、洗えますか?

洗濯表示は家庭洗濯表示法にもとづいています。つまり家庭では洗ってはダメだという意味でクリーニングできないというものではありません。専門のプロが洗います。

しかし、天然ゴムが生地の間に挟まれているマッキントシュクロスは、乾燥機の熱によりゴムが溶ける、裏地の防水テープの接着剤が劣化してはがれてしまうなど、油性のドライクリーニングはできません。かと言って水洗いでも、「ワッシャー」という洗浄機の中でもまれると、劣化した生地の中のゴムが折れるという事故が起こります。

ゴム引きコートはどんな洗い方をするのですか?

水洗いで手洗いをします。

洗浄力のある100%天然石鹸の溶剤に十分に浸します。物理的な刺激をできるだけ少なくしてキレイにする方法です。

ゴム引きコートは、一般のクリーニング店では断られることが多く、クリーニングに出すことが少なく、その分汚れています。エリの汚れを中心にくまなくブラッシングして洗います。

ゴム引きコートの仕上げアイロンは?

手アイロン仕上げです。

ゴム引きの生地の中のゴムが劣化していることがあるので、ゴム引きコートのクセを知りつくしている職人が、温度と蒸気を調節しながらアイロンします。プレス機などの機械でのアイロンは避けます。

裏側の防水用テープがはがれてきました。修理できますか?

修理できます。

ゴム引きコートは、完全防水仕様にするため、すべての縫い目に防水テープを貼り付けてあります。

防水テープの接着剤がやがて劣化して剥がれてきます。ゴム引きコートのブランドの故郷であるヨーロッパと違い、湿気の多い気候の日本では特に劣化が見られます。

その劣化したボンドを除去し、再度接着する作業をします。

腕の折り目のシワが取れなくて白くなってきました。直りますか?

改善はできますが、完全に直すためには、再染色が必要となります。

マッキントッシュクロスは生地の中に天然ゴムが入れられているので、丈夫でハリがあります。それだけに布地が硬くなり、スレや折り目の跡が付いて白化してきます。この白化現象は経時劣化によって広がってきます。元に戻すためには再染色して補正するということになります。

オイルドコートはどんなものですか?

オイルドコート・ジャケットは、防水のために生地にオイルをコーティングされています。ワックスコットンコート・ジャケットとも呼ばれています。

英国を代表する2大ブランド、バブアーとベルスタッフをはじめ、フィルソンやラルフローレン、ウエストミッドランド アウターウェア等、バーバリーブランドのワックスコットンコートもあります。

オイルドジャケットは、英国皇室のアウター着として愛用され、以来ファッション着として世界的に流行しました。

クレアンでは、通常では洗えない、クリーニングできない特殊な衣類として、多くのオイルドコートのクリーニングを取り扱っています。

バブアーのオイルドジャケットは、どこのクリーニング店でも洗えないと断られてしまいましたが、クリーニングできますか?

クリーニングできます。

オイルドジャケットは、バブアーに限らず洗濯表示はすべてバツ☓となっています。油が生地表面に塗りつけられているので、水洗いではほとんど汚れが取れない。また油性のドライクリーニングでは油が取れてしまいます。

水洗いもドライクリーニングのどちらもできないのですが、油が表面についているので、ホコリを吸いやすく汚れがつきやすいのです。本場ヨーロッパでは、お手入れだけで洗ったりしないものですが、汚れがついて黒光りしてくると、清潔好きの日本人としてはやはり洗ってやりたいという気持ちになります。

オイルドコートはどんな洗い方をしますか?

いろいろなケースによってクリーニング方法は違ってきます。

オイルを取って再オイルド加工(リプルーフ)をする場合は、オイルと汚れをとるために油性の溶剤でクリーニングします。

オイルを適度に残し、汚れを取る場合は、水洗いです。油性、水性クリーニングとも、汚れの多いところ少ないところによってオイルがまだらになることがあります。再オイル加工(リプルーフ)をおすすめしています。

ワックスコットンが油臭い臭いがきついのでなんとかなりますか?

バブアーの創始者が雨の多いロンドンの港湾労働者のために完全防水服として考案したのが最初だといわれています。加工オイル及びワックスは機械油系を使っているので、そのにおいが気になる人には気になります。

この臭いは油の臭いですので、油を除去すれば臭いはなくなります。

オイルドコートのベタベタの油を抜きたいのですが改善しますか?

オイルドジャケット・コートは触っても手に油が残るようなものがあります。接触すると油が移るので、電車やバスにも乗れません。クリーニングしてオイルを取ってしまうしか方法がないでしょう。

オイルの再加工(リプルーフ)はできますか?

コーティングするオイルは、動物性オイルと植物性オイルと特別に調合したオイルを使用しています。定着率が良く、臭いも気になりません。