ダウンが、とてもあたたかい理由
厳しい寒さでもダウンがふわふわで暖かいのは、暖かい空気がダウンの中に保たれているからです。
きめの細かい水鳥の胸の部分だけを使った羽毛(ダウン)は、その中に暖かい空気を取り込み逃さない。
また、もともと水鳥が持っている羽毛の油分が、ヒトの汗から出る湿気を弾いてくれます。だからダウンジャケットは保温性が高くて同時に通気性も高いのです。
ダウンジャケットがぺしゃんこになる理由
ダウンウエアは温かいので、汗も多くかきます。水分は外に出ても、汗の成分は羽毛の中に残り蓄積されます。これがダウンをぺしゃんこにしてしまい、保温性が損なわれる原因なのです。
ダウンウエアは定期的に水で洗い、絡んだダウンをほぐして上げることがぜひ必要となります。
ふわふわダウンは水洗いが決めて!
ほとんどのクリーニング店のダウンはドライクリーニングです。石油系の油溶剤を使っているので、汗や汗の成分は取れません。さらに悪い事に油溶剤ですから、水鳥の羽の油分までも除去してしまうのです。
羽毛に脂分がなくなれば、汗の蒸気を弾くことができなくなり、保温性がなくなります。汗を取って羽毛の脂分をなくさないのが水洗い。
クレアンのダウンジャケット・コートはダウン専用の水洗いです。
ダウン専用洗剤による手洗いで表地の汚れをとり、隅々までブラッシングして汚れを落とします。
中綿のダウンは洗浄機で水洗いします。ファスナーなどの金具は保護し、専用のネットに入れて洗浄します。
あらかじめ、洗浄力のあるダウン専用洗剤をダウンジャケットに染み込ませてあるので、長い時間をかけて洗いません。ダウンウエアに出来る限り負荷をかけないで、汚れを落とすことが大切です。
自然乾燥
自然乾燥は、ダウンウエアに負荷を掛けない、傷めない、ふっくらと仕上がる最も良い乾燥方法です。
殆どのクリーニング店の乾燥は機械乾燥です。自然乾燥は時間がかかる上に場所も必要です。クリーニングは効率を追求することで自然乾燥することがなくなりました。
絡んだダウンのほぐし加工
乾燥後、中綿ダウンのほぐし工程です。ダウンを水洗いすることで羽毛はほぐれて膨らんで来ますが、絡んだダウンはこのほぐし加工で細かくほぐされ、さらにふわっと膨らみます。
蒸気による手アイロン
ブランドダウンをふわっとする風合いを出すための最後の大切な作業があります。
業務用アイロンの蒸気による仕上げです。蒸気の出る量をレバーで調節しながら、アイロンをかけていきます。
ナイロンやポリエステル素材の細かいシワや繊維の偏りを、蒸気の力でほぐしていくことにより、繊維の滑らかさと艶を取り戻します。
ふわふわダウンの出来上がり
ふわふわして軽くなったダウンコートの出来上がりです。
ダウンウエア独特のツヤもよみがえりました。