雨風にさらされたソファーのクリーニング

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ソファーカバーのクリーニング工程

お客様から送られてきた写真です。雨ジミのような大きなシミが見えます。室内用のソファーが屋外に置かれていたのでしょうか。かなり特殊なシュチエーションです。ひどく汚れてきたので洗ってほしいという要望でした。

このソファカバーは、緑色の苔(コケ)がこびりついているようです。そして上部の方には黒い線状の汚れがあります。

水ジミが雨にさらされて本当に苔のようになってしまったのかもしれません。早速作業にかかります。40度のお湯のシャワーをたっぷりとかけます。

この汚れは油性の汚れではなく、水溶性の汚れと思われるので、洗浄力のある石鹸溶剤で試してみます。最初はデリケート石けん溶剤をふりかけて溶剤をなじませます。

溶剤をかけてしばらくおいてから、柔らかいブラシでブラッシングします。

やはり予想通り汚れがとれてきました。これだけ汚れが取れることがわかれば、後は同じように作業をするだけです。ドライクリーニングではこうした汚れはほとんど取れません。

次は上部の黒い線状の汚れを取ります。この汚れは油の汚れとも考えられるので。石鹸溶剤を洗浄力のより強い染み抜き石けんに変えて、強めにブラッシングします。

この通り取れてきました。引き続きブラッシングして、緑色のシミと黒いシミもひと通りブラッシングで除去。前処理は終わりです。

ソファカバーの本洗いは、マイクロバブルウオッシュです。水が濁ったように見えますね。これが超微粒子の泡の水です。

マイクロバブルウオッシュは、通常の水洗いではありません。洗浄機の中で作られた超微粒子の泡が、繊維の中に入り込み汚れを掻き出します。水による繊維の膨潤がないので、縮みが起こらないのです。

ドライクリーニングは、比較的縮むリスクは少ないのですが、汚れは落ちないというデメリットがあります。一方マイクロバブルウオッシュは、ソファカバーの汚れを落として、縮ませない。マイクロバブルウオッシュは、ソファーカバーに適した水洗いといえます。汚れを取り、縮みはなく、風合いを損ねません。

ソファーカバーは自然乾燥します。乾燥室の高い温度で乾燥させたり、乾燥機の中でもまれてしまうと、繊維に縮みが出たり傷んだりすることが多いのです。自然乾燥は時間と手間がかかりますが、ソファカバーにとってベストな乾燥方法です。

汚れやシミもすっかりとれました。

最後の仕上げは手アイロンです。この業務用アイロンは、蒸気の量を調節することができるすぐれものです。

またアイロン台にはバキュームがついており、蒸気の量とバキュームをを微妙に調節しながら、シワを伸ばし、形を整えて仕上げていきます。