エルメスやプラダなどのキャンバスバッグ、デニムバッグのお悩みをクリーニング・修復で解決!

丈夫で使い勝手の良さが人気のキャンバスバッグ

クレアンでは特にこれからの時期、クリーニングや修理のご依頼が多くなるキャンバス地などの布地バッグ。
丈夫でカジュアルなキャンバスバッグは、デイリーユースやマザーズバッグにと、とても使いやすいですよね。

ハイブランドのキャンバスバッグも、街で見かけることがずいぶん増えました。

ハイブランドのキャンバスバッグ


エルメス(HERMES)、シャネル(CHANEL)、ゴヤール(GOYARD)、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)、セリーヌ(CELINE)、ボッテガベネタ(Bottega Veneta)、フェンディ(FENDI)、グッチ(GUCCI)、コーチ(COACH)、プラダ(PRADA)、バレンシアガ(Balenciaga)、トリーバーチ(Tory Burch)、ポーター(PORTER)、ラルフローレン(RALPH LAUREN)、ロンハーマン(Ron Herman)、アンテプリマ(ANTEPRIMA)、イルビゾンテ(IL BISONTE)、マイケル・コース(MICHAEL KORS)、エルエルビーン(L.L.Bean)…

クレアンでもよく上記のようなブランドバッグのご依頼をいただきます。
使いやすく手に馴染み、気に入っているバッグがキレイになって長く使えたらうれしいですよね。

実は、キャンバス地の汚れを落とすのに、クリーニングだけでは難しい場合が多くあります。
また、ハイブランドのキャンバストートは、金具部分やレザー部分が混在しているものが多く、クリーニングも修理も特殊な対応が必要です。

そして、素材の黄ばみや色褪せはクリーニングでの改善は難しいものです。

そのため、ごく一部のキャンバス地やデニム地などのバッグはリカラー(補色)を施し、クリーニングだけでは落ちきれなかった汚れや色あせた部分を修復しています。

通常、クレアンのバッグ修理でキャンバス地のリカラーはほとんど承っておりませんが、例えばプラダのカナパはリカラー(補色)可能な素材です。

その他、クレアンでどの様な修復ができるのか、お品物の症例と原因、クリーニング・修復例をご紹介します。

※実際のお品物の状態や素材により、対応できる修復方法や復元の度合いも異なります。クレアンではご依頼を承った際は、作業前に職人が拝見しある程度の見込みを判断します。

汚れ、シミの種類別クリーニング・修復例

キャンバス地バッグをヘビロテしている方は多いと思いますが、その良さは「取扱いを気にしないで使える」というところなのではないでしょうか。それゆえに、気が付いたらこんな汚れが!とか、自分で洗ったら大変なことになった!などのご相談も多くいただきます。

また、ブランド元の乾燥した気候ではあまり起こらない症状も、高温多湿の日本では起こってしまうことがあります。

飲食物、ペンなどの汚れ、シミ

こちらは、バッグ自体の軽さは驚く程なのに、丈夫でちょっとおしゃれな雰囲気を醸し出せる「イル ビゾンテ(IL BISONTE)」のキャンバス地トートバッグのビフォーアフターです。ワインのしみが広範囲にわたって飛び散ってしまっています。

ビフォー
アフター

革を保護した水洗い+特殊漂白で真っ白に

キャンバス地とレザーのコンビバッグで、通常は水洗いは難しいとされていますが、クレアンでは技術の高い水洗いクリーニングで洗います。水洗いクリーニングをすることで、さっぱりとした仕上がりはもちろんドライクリーニングでは取れない臭いや汚れを取り除くことができます。

水洗いクリーニングで気を付けなければならないのが、革からキャンバス地への移染です。
色が移らないよう、しっかりと革を保護し特別な水洗いクリーニングをすることで、移染することなく真っ白な仕上がりを実現しています。

このバッグの場合はシミがかなり目立っていたため、クリーニング後に特殊漂白をしてシミを落としています。
ほとんどの飲食物、ペンなどのシミは、このように対応しています。

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全体的に広がる、茶色いシミ

ハイブランドのキャンバストートは、金具部分やレザー部分が混在しており、その接着面から茶色に変色したケースがあります。
変色の原因はバッグの内側の糊(ボンド)が溶解しカビて、変色してしまうようです。

乾燥したヨーロッパではこうしたことはありませんが、高温多湿の日本ではよく起こるそうです。
久しぶりに使おうとクローゼットから出したら、一面に茶色いシミが!ということがないようにしたいものですね…

ビフォー
アフター

全体に広がるたくさんの極小のシミを1点1点丁寧に除去

このルイヴィトン アンティグア カバPM エクリュの様なケースでは、細かい汚れが一面に広がっていることが多いため、全体的な汚れを、1点1点確認しながら丁寧に手作業で特殊漂白を施し、除去していきます。
仕上げに、レザー(皮革)へ「移染防止剤」を塗布し、革からの色移りを防止します。

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色落ち、色移り

革素材部分からの色落ち、ジーンズなどの色移りの除去作業も難しい技術を要します。
こちらはヴィトンの布キャンバスバッグ グローブショッパーPM カバトワルのビフォーアフターです。
底部の革の色が周囲の布地へ移っています。皮付き布バッグにはこうしたことが起こります。

ビフォー
アフター

特殊な溶剤を使い色移りを除去

このバッグは丸洗いすると更に色移りは広がるので、丸洗いはできません。
通常のバッグクリーニング専門店がこのタイプのバッグを断ってしまう理由です。

クレアンでは角の汚れを中心に、全体的な汚れを1つずつ丁寧に除去し、特殊な「移染除去液」を添付して色移りを除去します。
仕上げに、レザー(皮革)へ「移染防止剤」を塗布し、革からの色移りを防止します。

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全体的な黄ばみ、黄変、黒ずみ、色褪せ

使用しているうちに気になってくる、全体の黄ばみや黒ずみ、色褪せ。
布キャンバス素材、革素材、合皮、樹脂コーティングなど、使われている素材や加工により、修復内容が異なります。

洗浄、特殊漂白を繰り返して復元

こちらは、トリーバーチのトートバッグで、布キャンバスをベースに、ベルトとロゴには塩ビが、バッグの底には本皮エナメルが使われている複合素材のバッグです。
バッグクリーニング、修理をする側にとってはとても厄介なお品物です。キャンバス地も大きく変色しています。

ビフォー
アフター

底部分の革を保護しながら、キャンパス地を洗浄します。これで汚れは取れますが、変色は変わりません。

その後、特殊な漂白を少しずつ加えながら元の状態に近づけていきます。
底の本皮エナメル部分、ベルト部分は漂白すると黄変してしまいますので、しっかり保護して洗浄、漂白を繰り返し復元しました。

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黄ばみ汚れ色褪せをリカラーで再生

水洗いクリーニングだけでもある程度の黒ずみ汚れを落とすことは出来ますが、それでも落ちきれない汚れや黄ばみなどは、リカラーをして色を足してあげることで、汚れが目立たなくなります。

またこのバッグは買った時は鮮やかなピンク色ですが、使用しているうちに染料が紫外線によって分解されて徐々に退色してきてしまうものです。その退色してしまった色味もリカラーすることで鮮やかになります。

ビフォー
アフター

クリーニング後にリカラーを施す際、カナパの特徴である大きくプリントされたPRADAのロゴ部分を変化させずに、ピンクの部分のみリカラーをしており、持ち手部分にもピンクのお色を入れています。
生地の劣化をしている部分は色が入らないこともありますが、このバッグの持ち手部分はキレイに色が入っています。

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(※布製のお品物でリカラーできるお品物は限られており、リカラーが可能な場合は、革・合皮のクリーニング+リカラーと同等の作業内容となるためそちらの料金を適用させていただいております。)

樹脂コーティングされたキャンバスバッグの染め直し

その名前の通りガーデニング用として生まれ、その収納性とカジュアルなデザインでデイリーユースやマザーズバッグとして人気のエルメス「ガーデンパーティ」。

キャンバス生地がそのままのものと、樹脂コーティングされたものがあり、こちらでは、通常のクリーニングでは汚れを落とせない、樹脂コーティングされたバッグの染め直し例をご紹介します。

ビフォー
アフター

樹脂コーティングは使っているうちに経年劣化します。
また、汚れは、コーティングされている極小の隙間から入り込むため、コーティングを剥がして中の汚れを取ることもできず、通常のバッグクリーニングでは汚れを落とすことはできません。

バッグの内側も、底の革の染料が蒸発して色移りしてしまう「昇華移染」により茶色く変色していきます。

クレアンでは、ムラになったり風合いを損ねたりしないよう、少しずつ染料を吹きかけて染め直すことで、デザインと質感はそのままに再生します。

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四つ角、持ち手の修理

四つ角のスレ、ほつれ

キャンバスとは別名「帆布」といい、船の帆に使われるとにかく丈夫な布です。

ですが、長く使用していくと、気になるのが汚れの他に四つ角のスレによる破れ。
そんな四つ角の破れに悩んでいる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

破れてしまった素材は再生はできませんが、どのような修理方法があるのかをご紹介していきます。

折り込んで、縫い込む

上の画像はルイ・ヴィトンのモノグラムデニム「バギー」ですが、デニム地一枚で構成されたバッグです。
そのため、四つ角部分の破れの修理は、四つ角を内側に折り込んで縫うという修理方法になります。

世間にはさまざまな作りのバッグがありますが、有名なバッグでいうとゴヤールの「サンルイ」の四つ角破れや、最近増えてきたバレンシアガのバッグなどの場合は、バギーと同じような内側に折り込んでの修理になる場合がほとんどです。

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革貼りする

ビフォー
アフター

これはクレアンの特別な修理方法です。
このプラダのカナパはとても厚みのあるキャンバス地で構成されていて、底の周りには芯が入っているため、バギーやサンルイのように内側に折り込んで縫うという修理方法は不可能です。

そこで、このようにレザーで破れを隠す修理方法を取っています。革製品製造技術者である職人の手による、確かで繊細な作業です。

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持ち手のほつれ

バッグを愛用していると、どうしても持ち手がほつれてきます。

作り直し、縫い直し補強する

同じ部品は手に入りません。
できる限り形やデザインなどが同様のものを新しく作り、本体にしっかりと取り付け修復します。

デニム素材のクリーニング・補修

キャンバス地の次にご依頼が多い布バッグがデニム素材のものです。

日焼け、色褪せ

このルイヴィトンのモノグラムデニムシリーズは、2016年現在廃盤となってしまっていますが、モノグラム柄が上手くデニム地で表現されていてとてもステキですよね。

ですが、ジーパンと同じようにデニム地は経年によるブルーの色落ちを防ぐことは難しいものです。
通常リカラーが出来ないことが多い布製バッグの中で、このようなデニム地の場合はリカラーが可能なものもあります。

柄を残して染める技術

ビフォー
アフター

全体を確認しながら少しずつ染めていく特殊な染色技術により、ロゴ部分を消すことなく色を蘇らせることが出来ます。

全体のブルーのお色が濃くなったことで、ロゴとのコントラストが効いてメリハリが出ました。

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(※布製のお品物でリカラーできるお品物は限られており、リカラーが可能な場合は、革・合皮のクリーニング+リカラーと同等の作業内容となるためそちらの料金を適用させていただいております。)

クレアンの特殊なバッグクリーニング、修復

丈夫でしっかりした作りのキャンバスバッグは、適切なメンテナンスでキレイに長持ちしてくれます。
ですが、革、レザーのリカラーとは違い、布地を染める技術があるメンテナンス店はほとんどありません。
「このバッグ何とか出来ないかな?」という時は、お早めに、クレアンにご相談ください。