ルイ・ヴィトンのアートディレクターである マーク・ジェイコブスは「モノグラム」ラインで
日本人アーティスト村上隆や水玉模様で知られる草間彌生とコラボレートしたバッグを発表した親日家で知られる。
そのマーク・ジェイコブスの「落書き」からデザインのヒントを得たバッグ「グラフィティ」は、
すっかりヴィトンの「定番」となりました。
バッグクリーニング&メンテナンスに出された写真のグラフィティバッグは
全体的にうっすらと黄ばんでおり、くすみ、黒ずみが散見され、使用感のある状態でした。
バッグは洋服と違って素材も布、皮革、ナイロン、人工皮革など様々で、加工もされているので作業は、
その汚れ具合を見ながら様々な方法でおこないます。汚れをクレンジング(落とす)ことだけでなく、
再染色、再加工を行うことが多いのですが、
今回はクレンジングを中心に作業して補修いたしました。