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バッグのトラブルで最も多い「あっこぼしちゃった!」
大切なフェンディのバッグにシミが…こんな経験ありませんか?
みなさん一度はご経験があるのではないでしょうか?バッグのトラブルで一番多い “こぼしてしまったもの” のシミ。飲料、油分の多い食べ物、化粧品などなど…身の回りによくある手強いシミの原因です。
このバッグは何かの薬剤をこぼしてしまったようで、レザー素材の染料が溶けてしまっています。他にもいくつか油染みがあったのでまずは、自分で何とかならないか??という方法をお探しの方に、リスクは伴いますが下記の方法をご紹介いたします。
道具と根気が必要です。まず『自分でシミを取る方法』
染料が溶けてしまっている部分には、リカラーを施す以外方法はありませんが、油性のシミであれば落ちる場合もあります。自分で修復するのは相当困難であり、リスクを伴うことだけご了承ください。
- 「無色の革用クリーナー」で汚れが落ちるかを試してみます。失敗してしまうことも多い作業なので、必ず最初は目立たないところで試してみてください。
- 「無色の革用クリーナー」で落ちなかった場合、「補色クリーム」をごく少量、薄く薄く塗り重ねていきます。適量以上塗ると”濃い色のシミ”になってしまいますのでご注意ください。そしてカラーの場合、黒・茶色に比べて色合わせが難しいことも懸念されます。
- 片面塗り終えたらシッカリ乾燥するのを待ち、カラ拭きをし、革専用保湿クリームを満遍なく塗ります。革の縫い目は、ブラシがあると塗りムラを防げます。そしてまた乾くのを待ち、柔らかいナイロンで仕上げ拭きをし、艶を出します。
以上が、自分でシミを取る方法です。
個人判断での革のシミのお手入れ。革の種類によってはシミが広がってしまうこともあり、色むらが出てしまうこともあることが心配されます。特に、上記2に挙げたリカラーの方法については、似た色だと思って購入してもいざ塗り始めると違和感がどうしても出てしまうという事例も多々有ります。実は、フェンディ等のブランドバッグにおいては、色が単色ではなく、独特の調合がされているため補色クリームにも絶妙な調合が必要となるのです。
クレアンは、こぼしてしまった薬剤を取り除く作業から始めます。
薬剤を取り除く作業から始めます。まず、染み込んでしまった薬剤を調べ特定し、取り除くのに最適な溶液を選定し、丹念にシミの根本原因である薬剤を取り除いた後、しばらく乾燥させ革を安定させます。そして、その革に合った保湿油で革を復活させます。
リカラーで仕上げます。プロの職人ならではの仕上がりに!
リカラーとは、色剥げや汚れに元色と同色に調色した染料を吹付け、塗装することです。市販の塗料では、一時的にキレイになったとしても、塗膜の割れや剥がれは免れません。
デアのレザー専門工場では、皮革製品に特化して独自に開発した染料を揃えております。そして長年の経験と知識、技術に自信のある職人がオリジナルのリカラー作業に携わっております。ですから レザーの下地、素材、既存塗膜の特性に応じ、多様な方法をもって改善させることができるのです。
さらに非常に優れたオリジナルの塗材は、耐久性の向上や撥水性の復元効果が期待でき、長期の使用による割れや剥がれも未然に防ぐことが可能なんです!
汚れがキレイになっただけではありません!新品さながらの輝き!
大切なフェンディのバッグが見事に蘇りました。