グッチGUCCIフローラシリーズのバッグです。
布地のキャンバスに、フローラプリントと呼ばれるおしゃれな花柄がプリントされているバッグです。
1966年モナコのグレース妃のために特別にデザインされた花柄模様だとのこと。
その種類も豊富で中には「ダイアナ」妃の名前のついたバッグもあります。
今回は、フローラプリントの同じシリーズでカラフルなバッグも、バッグクリーニング工房に入ってきました。
ファスナー部分の金具には、GUCCIのロゴが刻印されています。
カラフルな花がらのバッグのセカンドバッグとして使われていたと思われますが、保管や手入れが思わしくなかったのでしょうか、バッグの布部分に茶色い染みが多くあります。
バックの下の方にも目立った染みが、点々と見られます。
花の花弁の部分にもあります。
この茶色のシミの正体はなにか。
読者の方は、持ち主がバッグの使用時に汚して染みをつけてしまった。と思われるかしれません。
一方、持ち主はキレイに使っていたのにどうして!?と思っているはずです。
実はこの茶色のシミの正体はカビです。カビが生えて時間がたってしまうとこのように茶色に変色してくるのです。
布製のバッグには裏地をはりつける加工に糊(接着ボンド)が使われています。湿気が多いところに長く保管していると、カビが付いてしまうのです。
グッチなどヨーロッパブランドのメーカーは、ほとんどがヨーロッパの乾燥した気候の土地で作られているので、ヨーロッパではカビが生えないのですが、それを高温多湿の日本に持ってくると、カビが出てきます。
やはりお手入れが大切です。カビ予防は簡単です。一にも二にも湿気のあるところで保管しないこと。乾燥させておくことです。
バックはどうしても押入れの中にしまいがちです。時々出して風通しの良い所においておくことです。
外出した時など、特に飲食店に入った後は、目に見えない食べ汚しや飲料が飛び散っていますので、固く絞ったぬれタオルで軽く拭き取り、乾燥させてあげてください。
さて、グッチGUCCIフローラ花がらキャンパスバッグのクリーニング&修理です。
クリーニングと言っても、丸洗いするわけではありません。
ひたすら特殊なバッグクリーニング溶剤を使って、クレンジング(洗い・汚れ落とし)します。
全体的な汚れを落とした後、カビの処理をします。特殊なカビ取り溶剤を使い、布のカビを部分的に処理します。
漂白も行います。カビは変色してしまっているので、カビのついた箇所だけ漂白します。
このカビの染みはかなり時間が立っているので、なかなかやっかいです。
そして、エッジのレザー部分の色修正も行います。
バッグの中のクレンジング、ベルトのお手入れが終われば、バッククリーニングの完了です。
バッグの布部分アチラコチラにあった茶色い染みがキレイになりました。
バックの下の方にかなり目立った染みが、消えています。
花の花弁の部分の染みはプリントされているところだったので、漂白方法を変えて行いました。
バッグの上部にはかなり多くのカビ跡がありました。ほぼ処理できたと思います。
布地キャンパスや帆布のバッグは汚れがつきやすい、またカビが生えることが多く、お客様から依頼が多くあります。なかなかレザーのようにリカラーができないので、漂白作業が出来るバッグクリーニング店はありません。
上の写真のように布バッグにカビが生えてしまったら、家庭では処理しようがありません。
バッククリーニング専門店に依頼しても、店頭で断られるかまたは返品されてしまうことがほとんどです。
そうならないためにも、バッグは押入れなどの狭いところにしまったままにしないで、風通しの良い所においておくことが肝心です。
バッグはカビが大敵!
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