稀代のハイブランド「エルメス」の真の魅力と保管方法のポイント

1837年創立のフランスの老舗ラグジュアリーブランド「エルメス」

hermes1

エルメスは1837年創立の、フランスの老舗ファッションブランドです。今回は、エルメスの歴史と特徴、エルメス不動の人気定番商品であるバッグ「バーキン」やスカーフ「カレ」などの魅力と保管方法などを解説します。

エルメスは高級馬具の製造工房としてスタートしプレタポルテも展開

Hermès_Store,_Avenue_George_V,_Paris_8e_003

世界的に有名なラグジュアリーブランドであるエルメスは、ティエリ・エルメスが1837年にパリのランパール通り高級馬具の製造工房をオープンしたことからその歴史が始まりました。ナポレオン三世帝室御用達となるなどの栄誉を受けたことを経て、1880年には2代目のエミール・シャルル・エルメスが、現在エルメス本店があるフォーブル・サントノーレ24番地に本拠を移しました。

そして、1923年頃からエルメスは馬具以外にレディースのバッグや革小物などを製造・販売するようになり、一気に転換期を迎えました。以降、1935年発売の「サック・ア・ロア」(通称「ケリーバッグ」)、1984年発売の「バーキン」など、数々の人気定番バッグを世に輩出し、レディースのバッグ業界において不動の地位を築き上げるとともに、現在に至ります。

 

Hermès-1923

また、1937年にはエルメスの第一号のスカーフを発売しており、その美しい発色と上品な素材感が魅力のシルクスカーフ「カレ」もまた、エルメスを代表するアイテムに成長しています。

また、エルメスは有能なアーティスティック・ディレクターを招聘しながら、パリ プレタポルテ・コレクションでラグジュアリーなウェアコレクションも発表し続けています。

 

エルメスを代表するアイテムである「バーキン」などのレザーバッグ

ermes-parki25

数々のファッション小物やウェアコレクションを展開しているエルメスですが、やはりエルメスを代表する象徴的なアイテムといえば、「バーキン」や「ケリー」などを中心としたラグジュアリーなレザーバッグです。
エルメスのレザーバッグの魅力は、そのタイムレスでモダンなデザインもさることながら、やはり特筆すべきなのが、そのレザー自体の品質の高さ。ファッション業界人の間でも、レザーの品質の高さを比喩するのに「あのエルメスが使っているような品質のレザー」といったフレーズが用いられたりするほど、その質の高さが広く認知されています。
もちろん、高品質なレザーをルックスやデザイン面でサポートする、職人技術やデザインセンスの高さも折り紙つき。まさに、究極ともいえる至高のスタイルを確立しているのが、エルメスのレザーバッグです。

エルメスの代名詞ともいえるアイテムがシルクプリントスカーフ「カレ」

HERMES

エルメスの代表するもう1つのアイテムが、上質なシルクが用いられた大判のプリントスカーフである「カレ」です。「カレ」の特徴は、何といってもその発色の良さ。最高級の上質なシルクだからこそ表現できるその美しいマルチカラーは、もはやファッション小物としてのスカーフの域を越えて、アーティスティックなデザインにまで昇華されているといっても過言ではありません。
また、エルメスは店舗などで「カレ」の巻き方の講習会などを開いており、襟元を単純に彩るだけでない、さまざまな使い方も提案しています。
まさに、デザイン面でも用途面でもスカーフの域を超えているのが「カレ」の魅力です。

エルメスのレザーバッグやシルクスカーフの上手な保管方法

Hermes_Ostrich_Birkin_Bag

一年を通してほぼ乾燥している西欧諸国と異なり、亜熱帯気候に近くジメジメとした湿気の多い日本においては、繊細な素材が用いられたエルメスのレザーバッグやシルクスカーフは、保管方法に気を配らないと傷みが早くなってしまいます。クレアンでも、やはり保管中のカビや変色のご相談を多くいただきます。
そこで、まめな手入れや保管場所の工夫など、レザーバッグやシルクスカーフを長持ちさせるための方法を知っておくことが大切です。

  1. レザーバッグは使用のたびに、柔らかい布などで表面の細かなホコリやゴミを落とす。
  2. 湿気を防ぐために箱には入れず、付属の保存袋もしくは通気性が良い不織布などに入れて収納する。
  3. バッグの蓋や留め金部分には、購入時に付属していたフェルトなどの布をあてておく。カデナ(南京錠)などの外せる金具は外して保存袋へ入れる。
  4. 収納場所の湿気を防止するために、除湿剤などをバッグのそばに置いておく。
  5. 形状を安定させるために、バッグの中にタオルや柔らかい布などで詰め物をしておく。
  6. 時々収納袋の中からバッグを出し風通しのよいところに1日くらい置いておき、その際ホコリや湿気などを拭き取る。特に梅雨時はカビが発生しやすくなるので気をつけましょう。

スカーフは非常に繊細なシルク製なので、使用後は洗濯もアイロンもせず、シワ防止のために厚手のハンガーに掛けておきましょう。

以上の方法を知っておけば、レザーバッグやシルクスカーフを長持ちさせることができます。

エルメスのレザーバッグやシルクスカーフのクレアン流ファッションケア

s_IMG_6664 (1)

他の追随を許さない卓越した素材感が魅力の、エルメスのレザーバッグやシルクスカーフ。
もしも避けられない傷みが生じてしまった場合は、クレアンのクリーニングや修理にお任せ下さい。
革はもちろん、よくご依頼いただくガーデンパーティなどの布のお素材のバッグの黄ばみやカビも、クリーニングに加えて特殊漂白やリカラーで改善できます。

 

HERMES_ba

詳しくはこちらをご覧ください。→『バッグ・鞄クリーニングの特徴

また、傷の改善にもリカラーや気分一新でお色替え、汚れたり擦れたりしやすい持ち手もリカラーや交換修理で、美しくよみがえります。

 

hermes-b4

 

シルク素材のスカーフは、「マイクロバブウォッシュ」でやさしく丁寧に水洗いするので、気になる汗汚れなどもすっきりキレイに、また傷みも最小限におさえます。クリーニング後は手アイロンで仕上げます。
マイクロバブルウォッシュ2

詳しくはこちらの動画をご覧ください。→『マイクロバブルクリーニング

 

とびきり上等なお品物との長いお付き合いに、ぜひクレアンのクリーニング、修理をご活用くださいませ。

d50b7dd6-bb99-4e1f-9d2b-a2fa5df9cba7