レザー染色技術が光るレザージャケットの色ムラ修正

ビフォア

レザージャケットに色ムラが起こりやすいのは、レザーの染色方法に原因があります。布の染色の場合、染めた色を定着するのに高温で定着させますが、レザーは熱に弱いので、高温で定着させることができなく、結果的に染色堅ろう度が弱くなり、色ムラができやすくなるのです。

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これは、修正後の画像です。レザーの染色技術者がこの修復に携わっていますので、とてもキレイに仕上がったと思います。

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特に襟の部分は、汗がしみますので、紫外線に反応して色ハゲができます。まずレザークリーニングで汚れを落とします。きちんと汚れを落としておかないと、リカラーののりがうまくいかないのです。

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このリカラー作業の工程は、まずレザー用のアクリル樹脂塗料の顔料で、全体的な色補正を行います。仕上げにレザーの風合いを染料で作っていきます。

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次に汚れや色むらができやすいのは袖口です。かなり黒く変色しています。

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すっかりキレイになりました。

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エリ裏の黒ずみも・・

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地の色と全く同じ色を作る色の調合もレザーの染色技術者の大切な技術です。顔料染料が乾いたあとの色を想定して調合するセンスが必要となります。

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前身頃の肩の部分にもベッタリと黒いシミがついています。

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黒ずみがかなり重症だったので、顔料と染料の配分を調節しながら修復していきました。