マッキントッシュのゴム引きコート。クリーニングで劣化を解消

マッキントッシュのゴム引きコートとは?

マッキントッシュのゴム引きコートのブランドタグ
マッキントッシュのゴム引きコートは、英国のアウターウェアブランドであるマッキントッシュを代表するコートです。

2枚の生地の間に天然ゴムが圧着してある防水性の高いコートで、コートの縫い目には防水テープが接着剤で貼り付けてあるというこだわりがあり、日本でもファッション性と機能性の両方を兼ねているビジネスコートとして愛用しているゴム引きコートファンも大勢いらっしゃいます。

 

マッキントッシュのゴム引きコートは洗えない衣類?

マッキントッシュ製をはじめ、ゴム引きコートは「洗えないコート」としても知られています。

こちらは、マッキントッシュ ゴム引きコートの洗濯表示タグです。
マッキントッシュゴム引きコートの洗濯表示タグ
4つのマーク全てにバツがついていますね。意味としては左から「水洗い不可」「漂白不可」「アイロン不可」「ドライクリーニング不可」になります。

ゴム引きコートは天然ゴムが圧着されている特殊な生地が使われているコートであり、さらに接着剤によって防水テープが接着されています。
こういった特殊な衣類はクリーニング店に依頼する方も多いかと思いますが、ゴム引きコートは一般のクリーニング店では洗うことができません。

クリーニング店では、デリケートな衣類や水洗いによって型崩れ、縮みが発生する心配がある衣類はドライクリーニングで洗います。
しかし、ゴム引きコートをドライクリーニングしてしまうと、防水テープの接着剤がはがれてしまうのです。
そのため、街のクリーニング店ではお断わりされることも多いのです。

 

クレアンのゴム引きコートクリーニング

クレアンではマッキントッシュゴム引きコートの丸洗いクリーニングが可能です。

丁寧な手洗いで汚れを浮かす

マッキントッシュゴム引きコートの手洗い
検品を終えたゴム引きコートが洗い場に回ってきました。
襟元、袖口、袖裏、裾の裏には強い汚れがこびりついていることが多いので、専用洗剤とやわらかいブラシを使用したこすり洗いで汚れを浮かせます。
強くこすってしまうと摩擦によってコート表面が白くなる白化が起こってしまうので、力加減が非常に重要な工程です。

前処理を終えたゴム引きコートは、高級衣類専用のウォッシュマシンでやさしく丁寧に洗われます。ウォッシュマシンはご家庭の洗濯機のように回転はせずに左右に揺れる仕様になっています。洗濯液の中で衣類をやさしく揺らすことで衣類に刺激を与えることなく洗うことができるのです。

 

熟練の職人によるアイロンで白化を防ぎながら仕上げ

マッキントッシュゴム引きコートのアイロン
業務用アイロンの蒸気を手元で調節しながらプレスしていきます。ご家庭のアイロンのように熱した鉄板を押し付けてしまうと天然ゴムが傷み、生地表面が白化するのでここでも職人の高い技術力が要求されます。

クレアンでは防水テープの修理も承っております。
次回は、このゴム引きコートの防水テープ修理について詳しくお伝えします。