バッグの中のペットボトルからジュースがこぼれた!

ビフォア

ペットボトルのキャップをしっかり締めていないと起こる事故です。

ビフォア

バッグの中側を見ると、底にジュースのこぼした跡が大きく広がっています。これが表側にも染み込んでいるはずです。

ビフォア

バッグ底の表側にも大きなシミを作りました。修復作業は、ジュースがこぼれて付いたシミをできる限り取り除いて薄くすることです。薄くしないとシミを隠す仕上げのリカラー(再染色)がうまくいかないのです。しかし、レザーに染み込んだシミは濃いのでなかなか思うようにはいきません。

アフター

内側からも、表側からも時間をかけて除去のためのクレンジングを重ねました。かなり薄くなってきました。レザーは衣類のように洗えないのが難しいところです。

アフター

シミ跡が薄くなってきたところへ、シミの上から顔料をのせてシミを隠してしまうリカラー(再染色)を行いました。ほぼ上手くいきましたが、完全ではありません。

アフター

内側にこぼしたジュースが外側に滲み出てきたシミは、革の部分にかなりの量のジュースを吸い込んでしまっているので、その修復はとても難しく、高い技術と根気が必要となります。