仕事から帰ってきてソファーに腰を下ろしたり、ダラーっと寝そべるとすごく安心しますし、家事の合間に一息つける癒しの空間にも欠かせないソファー。
ご家庭のソファーはくつろぎのための家具なので、ソファーがない生活は考えられないという方も多いことと思います。
では、ソファーカバーはいかがでしょうか?
汚れていませんか?
食べこぼし飲みこぼしのシミがついていませんか?
ソファーカバーの洗濯は難易度が高い!
ソファーに座って飲食することもあるかと思いますが、カバーの汚れが気になっていても、なかなかご家庭で洗えるものではありません。
ソファーカバーはクッションがピッタリ入るように計算されて作られています。洗濯によってカバーが縮んでしまうとクッションが入らなくなってしまうので家庭洗濯は難しいのです。
乾燥によって縮む
ソファーカバーの生地はクッションを入れて使うことを考えて、しっかりとした厚みがあり、目が粗い生地で作られているものが多くなっています。目が粗いということはそれだけ縮みやすいということ。
特に気をつけたいのが乾燥機です。
ソファーカバーをコインランドリーやドラム式洗濯機の乾燥機にかけてしまうと必ず縮みます。
水を含んだ生地は乾いている時よりも膨張しているのですが、乾燥機によって急速な温度変化が進むことで繊維が収縮してしまうのです。
また、乾燥機の中では生地が回転しています。繊維同士が擦れたり、粗い目の隙間が詰まってしまうことも縮みの原因になります。
水流によって縮む
水洗いをするだけでも縮みやすい繊維もあります。例えばウールです。
ウールの繊維は表面が鱗のようになっています。
出典:東京都クリーニング生活衛生同業組合
この鱗のような繊維は水を含むことで開きます。開いた繊維同士が水流によって絡んでしまいギュッと詰まって繊維が硬くなり縮むのです。この現象を「フェルト化」と言います。
余談ですが、フェルト化を起こしてしまったウールを元のふわふわの状態には戻すことはできませんので、古着屋さんでウールのセーターやカーディガンを購入する際はこのフェルト化をチェックすることをおすすめします。
フリマアプリで購入する場合など実物に触れられない時は、縮みの様子や過去のお洗濯状況を確認した方が安心ですよ。
クレアンならソファーカバーも水洗いできます
ご家庭では洗うことができないソファーカバーも、高級クリーニングのクレアンなら水洗いができます。
洗濯表示タグが全てバツになっていても水洗いが可能ですので、飲食物のシミ、ペットのおしっこの匂いなどもすっきりと落とすことができますよ。
実際にクレアンでクリーニングさせていただいたソファーカバーをご紹介します。
変色が激しいソファーカバー
こちらがお客様からお預かりしたソファーカバーです。
ファスナー周りはオフホワイトで、周辺は茶色になっていますよね。このソファーカバーの本来のお色はファスナー周りのオフホワイトなのですが、この部分も変色が見られます。
はっきりとしたツートンカラーになってしまった理由は経年変化による変色です。
ご依頼は、この変色を綺麗にしたいというものでした。
クリーニングの詳細はどうしても企業秘密になってしまうのですが、全体を丸洗いしてからソファーカバーの生地を極力傷めないような漂白液を複数試作してみて、このソファーカバーの生地と変色の除去に最適なものを使用して全体の変色を落としていきます。
漂白液をハケで塗布した部分の変色が白く戻っていますね。
生地の様子を見ながら職人の手でソファーカバー全体にハケで漂白液を塗り広げる作業は根気のいるもので時間もかかります。
クリーニング業界でも時短やローコスト、効率化を求められる時代ですが、ここは絶対に失敗できない作業ですので、クレアンではこういった手間暇を惜しまないようにしています。
全体の変色を落としたら、部分的に赤茶色のシミが見つかりました。
このシミの正体は鉄サビのようでした。全てのシミが同じ漂白液で落ちるわけではありません。ここでは鉄サビに強い別の漂白液を用いて落としました。
ご家庭で複数の漂白剤を使うことはあまりないかと思いますが、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤が混ざると塩素ガスが発生してしまいます。「混ぜるな危険」と書かれている塩素系漂白剤のご使用にはくれぐれもご注意下さい。
こちらがすっきり綺麗になったソファーカバーです。
茶色い変色が落ちて全体が元のオフホワイトに戻りました。
お客様からは「新品のようになってびっくりした」との嬉しいご感想をいただきました!
シミが目立つソファーカバーのシミ抜き
こちらは生成りのナチュラルなカラーが素敵なソファーカバーです。
でも、飲みこぼしでしょうか。液体が跳ねてしまったようなシミが茶色く変色しています。
ソファーカバーを水洗いしている様子です。
クレアンでは個別のシミ抜きの前に必ずソファーカバー全体を丸洗いします。洗うことでシミが薄くなったり中にはスッキリと落ちるものもあります。
それでも残ってしまったシミを個別に除去することにしています。
こちらが洗い上がりです。
丸洗いと特殊なシミ抜きを行ったことで、はっきりとついていた茶色いシミを落とすことができました!
日焼けしたソファーカバーのメンテナンス
こちらもお客様からお預かりしたソファーカバーです。
お写真の上半分が本来のお色で、下の黄ばんでいる部分は日焼けによる変色です。
お気に入りのソファーに寝そべりながら窓際でポカポカと過ごす時間はとても気持ちが良いものですが、ソファーカバーは紫外線によって黄ばみが発生します。
できるだけ黄ばみを抑えるには紫外線を防ぐことが大切。カーテンで紫外線をカットしたり、こまめにクリーニングに出してひどくなる前に除去することも有効です。(必ず信頼できるクリーニング店を選んで下さいね)
生地が厚く目が粗いことがよくわかるのではないでしょうか。こういったソファーカバーを乾燥機にかけてしまうと、たった1回の乾燥でも大幅に縮んでしまいますので絶対に避けて下さい。
こちらがクレアンでクリーニング&漂白をさせていただいたお品物です。
黄ばみが落ちて本来の明るいグレーがよみがえりました。
もちろん、縮みの心配はありません!
ソファーカバークリーニングはクレアンにお任せ下さい
「家でソファーカバーを洗ったら縮んでしまったのでなんとかしてほしい。ちゃんと手洗いしたんだけど・・・」と、困り果てたご様子でクレアンにご相談下さるお客様もいらっしゃいます。
縮んだソファーカバーを元の状態に戻すのはプロでも困難です。
特に高級ソファーカバーやブランドソファーのカバーは、ご家庭でのお洗濯は避けてクレアンにお任せ下さい。
私たちはオーダーメイドクリーニングのお店ですので、お品物を1点ずつ拝見させていただいて、最適なクリーニング方法をご提案させていただいております。
大切なソファーカバーも安心してお任せいただけますので、ぜひご検討下さいませ。
ご覧いただきましてありがとうございました。