クレアンの工房がある関東では11月のはじめまで暖かい日が続いて、なんと100年ぶりに最高気温を更新したのだそうです。
そうかと思えば、月後半には急に肌寒くなってきてダウンジャケットを慌てて出したという方も多いかと思います。
ブーツはもう靴箱から出しましたか?
UGG(アグ)、EMU(エミュー)、Fin(フィン)、BEARPAW (ベアパウ)、UKALA SYDNEY(ウカラシドニー)、MINNETONKA(ミネトンカ)、mou(ムー)など各ブランドのムートンブーツは今年も大活躍すること間違いなしですね。
でも、前回のシーズンオフのときに洗わないまま、クリーニングに出さないまま長期保管してしまっている場合はトラブルに要注意です。
このページの目次
洗っていないムートンブーツ・ボア付きシューズのトラブル
ムートンブーツ・ボア付きシューズを洗わないまま長期保管してしまった際に、よくあるトラブル事例をご紹介します。
ブーツが臭くなる
ムートンブーツやボア付きシューズは極寒の中でも寒さを感じないくらい足元をぽかぽかと温めてくれます。
UGGムートンブーツは、牧羊が盛んに行われているオーストラリアにやってきたサーファーたちが、波で冷えた足を温めるためにシープスキンを用いて簡単なブーツを作ったのが始まりです。
室内では靴を脱ぐ習慣がある日本人はムートンブーツに靴下を合わせて履くことも多いですが、現地の人々は真冬でも素足で履くくらい機能性が高いのです。
ただ、冬でも暖かいということは汗をかきやすいということでもあります。実際、ムートンブーツに包まれた足は真冬でも少なからず汗をかきます。
汗は99%程度が水分で、ごくわずかに塩分などのその他の成分が含まれています。水溶性の汚れになりますのでブーツを風に通しても落ちることはなく、水洗いをしなければ落とすことはできません。
洗っていないムートンブーツには汗汚れがどんどん蓄積されるので匂いも気になるようになってきます。
カビが生える
レザーには、もともとカビが生えやすい性質があります。
ムートンブーツの場合は内側のムートンにはカビ生えなくても表にカビがびっしり生えてしまってクレアンにご相談いただくというケースが本当によくあります。
カビは「温度」「湿度」「栄養」が揃うと大量繁殖します。
ブーツについてしまった汗汚れ、皮脂汚れ、髪の毛、ホコリなどはすべてカビのエサになるので、汚れたままのブーツを風通しの悪い靴箱の中やブーツを購入したときの箱に入れたまま保管してしまうとカビが大量発生してしまうのです。
カビが生えてしまったブーツをそのままにしておくと、カビによるシミと繊維の変質がおこります。
カビを落とすだけでしたらクリーニングで対処できるのですが、シミの除去やシミを隠すメンテナンス(カラーリングなど)となると費用もかかってしまいますので、カビはなるべくはやさないようにすることが大切です。
シミ・色落ち・変色
ムートンブーツが突然の雨や雪で濡れてしまうこともありますが、濡れた状態で長時間放置してしまうとシミ・色落ち・変色の原因になります。
雨水がポタっと落ちただけでも水シミというシミが発生するんですよ。
お気に入りのブーツを綺麗な状態で長く履き続けるためには、やはりメンテナンスが欠かせません。
羊毛がへたってくる
ムートンブーツの内側にはモコモコの羊毛がたっぷり使われていますが、あの羊毛も汚れが蓄積されるとへたってきてしまいます。
ふんわりと足を包んでくれるような履き心地をいつまでもキープするためにも汚れをリセットするクリーニングが必要です。
大切なムートンブーツ、ボア付きブーツはクリーニングが必須です!
ムートンブーツ・ボア付きブーツの水洗い方法を公開しているネット記事もありますが、自然素材が使われているブーツは洗い方の難易度が高いため、自己流の水洗いはおすすめできません。
繊維が固くなる、縮んでしまう、型崩れがおこる等のトラブルがおこることがあり、1度でも素材が変質してしまうと元の状態に戻すことはできないのです。
水洗いはシーズンオフのタイミング、またはカビなどのダメージを発見したときや匂いが気になったときのみで大丈夫ですので、安全なメンテナンスが可能なクレアンにぜひお任せ下さい。
ムートンブーツも丸ごと水洗いできます
ムートンブーツは汗をかきやすい靴なので、本当に落とすべき汚れは見えない内側に染みこんでいます。
全体を靴専用の洗剤液に漬け込んで、しっかりと汚れを浮かせてからやさしくブラッシングしていきます。
クレアンには毎年たくさんのUGGムートンブーツやモコモコのファーがかわいいモカシンのクリーニング依頼がありますので、ムートンブーツ特有の繊維の特徴も汚れやすい部分も熟知しています。
最高のクリーニング技術を持つ職人が洗いますので、型崩れや繊維の縮みなどの心配はご不要です。
カビのメンテナンスも可能です
こちらのお写真は、向かって左側がクレアンにご相談いただいたときの状態です。
鮮やかなブルーのモカシンに白くびっしりとカビが生えているのがわかりますね。ここまでのカビが発生してしまうとご自分でメンテナンスすることはできません。
クレアンではカビ菌を完全に除去するまでたっぷりの流水で洗い流す水洗いクリーニングが可能です。
もしお気に入りのブーツに大量のカビを発見しても、諦めずにご相談下さいね。
あなたのムートンブーツにあわせた最適なクリーニングをご提案いたします
クレアンは高級クリーニング、オーダーメイドクリーニングのお店です。通り一遍の洗い方はではなく、お客様からお預けいただく品物にあわせて最適な方法でクリーニングいたします。
ムートンブーツをクリーニングすると見た目の美しさがよみがえるのはもちろんですが、ムートンのふんわり感も高まりますし、蓄積された汚れが落ちることで足を通したときにふわっと軽く感じられます。履き心地もよみがえるんです。
この感覚は体験していただければやみつきになると思いますよ。
年に1回のクリーニングを行うことで、大切なムートンブーツを美しい状態で長く履き続けることができます。3年後、5年後、10年後の状態が本当に違ってくるので、ぜひ1度お試し下さいね。