靴・ブーツのメンテレポート

古びてしまったチャッカブーツ

Before

くるぶしまでのブーツです。
柔らかい皮革で作られており、ソール部分の模様がおしゃれです。

Before

カビ跡が多く全体的にくすんだ状態になっています。
丸洗いの靴クリーニング後、カビ跡が残リましたので、色補正を行います。

After

顔料でリカラーしてしまうと、つるつるピカピカになってしまって、ヌメ革のような質感がなくなってしまいます。
染料と顔料を微妙に調合して色補正を行いました。

After

光沢のないマットな仕上がりで、新品のような出来具合とお客さまから喜ばれました。

UGG(アグ)のムートンブーツ変形カビ

Before

このブーツは、なにかの食品汁をこぼしたままで放置されていたのでしょう。
カビとなって変色してしまっています。カビは澱粉や糖分を含んだ食品を特に好みます。
濡れたタオルでしっかり拭き取ることしておけば、こんなになることはなかったでしょう。

After

ブーツ専用の水洗いでしっかりカビを落とします。
作業後、残ったカビ跡を色補正をしますが、起毛のムートン皮革は、色補正の顔料はガチガチになってしまって使えません。
染料でもカビの部分と他の部分の染み込み方が違ってくるので、難しい作業です。
かなり改善ができましたが、カビ跡が少し残ってしまいました。

ツートンからモノトーンに衣替え

Before

ツートンカラーの紳士靴。
色の薄い部分がかなり変色しています。

Before

薄汚れた感じが嫌なので、モノトーンに変えて気分一新したいというお客様の要望です。

After

靴専用のクリーニングのあと、リカラー(カラーリング・染色)作業は、色の調合から始まります。

顔料、染料を使い、どれだけ自然の色を出せるかにかかっています。

道具は、エアーブラシ、筆、特殊なスポンジ・ブラシを使って色を重ねて行きます。

After

前の曲がる部分に、さらに革専用の栄養剤を与えてしっかりとした形状になりました。

革ヌバックのローファーの色あせ再生

Before

ローファーはカジュアルなシューズです。
起毛の革ヌバックなので、汚れやすい、色あせがしやすいデメリットがあります。

Before

まず靴専用の水洗いで汚れやたまった汗の成分を取り除きます。

After

次に、染色のリカラー(カラーリング・染色)です。
スエードやヌバックの皮革は、顔料だとゴワゴワになってしまうので、染料で染色を施します。
染料は雨に濡れると色落ち、色出が出やすい性質があるので、色止め溶剤を使用しながらの作業です。

After

汚れも取れ、シャープな深みのあるヌバックに仕上がりました。

スニーカーのヒール部分の汚れ

Before

シャネルのスニーカーです。ハイブランドのスニーカーのクリーニング依頼が増えています。
ハイブランドのスニーカーといっても、手洗いで注意深く洗えば家庭でも出来ます。
ただ、つま先がレザーであったり、きつい汚れがあれば、家庭では無理なこともあるでしょう。

After

やはり、レザー部分は、皮革専用のクリーニングの技術で処理しました。
キレイになったと思われます。

布シューズの茶色いシミ

Before

飲料やスープのシミはついたらすぐに濡れタオルで叩いて取れば大丈夫ですが、放置しておくと必ず酸化して変色してきます。
こうなったら家庭では難しいでしょう。

After

靴専用のクリーニングと特殊な漂白作業ですっかり消えました。

靴・ブーツのお手入れ法

Before

これらの靴・ブーツは、カビや汚れの多いお品物です。
靴・ブーツ専用のクリーニングとリカラー(染色)で処理いたしました。

After

すべてのお品物は色艶もよくすっかりきれいになりました。