高級ブランドのネクタイは何が違う?
プロが教える、簡単シミ抜き、シワ消し法。

ビジネスマンの方であれば、老いも若きも関係なく、ネクタイ選びに迷った経験はあるはず。
安いネクタイでも高いネクタイでも柄選びは非常に重要です。

特にビジネスマンの方はスーツとネクタイの色で、仕事が成約するかどうかまでかかわってくるのではないかと思わずにはいられません。身なりがしっかりしていると、「デキる人」に見えるということはあるのでしょうね。やはり、着こなしは重要ですよね。

今回は、そんな「ネクタイ」の着こなしのヒントやお役立ちお手入れ情報、また、プレゼントにもオススメな、とっておきの高級ブランドなどをご紹介します。

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組み合わせの妙、スーツ×シャツ×ネクタイ

若いころ、ネクタイショップでアルバイトしていました。よく、サラリーマンの方に「どのネクタイがいいと思う?」と聞かれることも多々ありました。
そういったときは、その人のパーソナルカラーを意識して、また、いつもどんな色のスーツをお召しになることが多いかヒアリングしながら選んだりしていました。

ただ、選んでアドバイスしても、結局は違うものを買う方がいたりと、やはり自分の好きな柄を身に着けたいという思いはあるのでしょう。

長年、ビジネスマンの方と仕事をしてきましたが、トータルでスーツを引き立たせる素敵な柄をお召しになっている方、ちょっと年代遅れかなと思うような柄をお召しの方、様々です。小さなアイテムに、その方の個性が表れるということでしょうか。

ネクタイ選びのコツ

「類似色」を選ぶ

スーツでのおしゃれを決める“Vゾーン”。ネクタイを選ぶコツは「類似色」を選ぶことだそうで、そうすると相関的にコーディネートが崩れることはないとのことです。

寒色系×暖色系「アズーロ・エ・マローネ」

また、ファッションの国、イタリアには「アズーロ・エ・マローネ」という言葉があり、これは

アズーロ=青
マローネ=茶

という意味だそうです。

スーツが青系(寒色系)であれば、茶系(暖色系)のネクタイ、その逆もありということでしょう。
つまり、寒色系と暖色系の組み合わせが互いを引き立たせるコーディネートとなりやすいということですね。

ネクタイってなに?

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ネクタイの歴史は古く、起源はエジプト文明の時代です。
男性は首元にアクサリーを纏い、始皇帝の時代には首元にスカーフのようなを巻いていたようです。

ヨーロッパではクロアチアの戦う戦士たちが首元に美しいスカーフを巻いたそうです。
それを見たルイ14世が興味を示したことで、フランスに首元のおしゃれが取り入れられ、蝶ネクタイやスカーフを巻くファッションに進展していったようですね。

その流れが月日を経て、英国の上流階級の紳士が身に着けるタイになっていき、アメリカなど世界各地に広がっていったようです。

米大統領「リンカーン」の写真ではすでに蝶ネクタイをしていますから、1800年代のアメリカではすでに身分ある男性はタイを身に着けていたということになりますね。

おすすめ高級ブランドネクタイ3つ

ネクタイのブランド、エルメス、イブサンローラン、ルイヴィトン、ポールスミス、ランバンなど、高級ブランドでも多々ありますが、今回おすすめしたいのがこちらの3つ。

Drake’s(ドレイクス)

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Drake’s(ドレイクス)は、1977年アクセサリーデザイナーのマイケル・ドレイク氏によって設立されたイギリスのブランドです。

シルク、ウール、カシミアなどの天然素材のみを使ってつくられる上質な素材と、こだわりの仕立てによる確かな品質。
英国テイストのメンズ小物はイタリアのセレクトショップにも置かれ、日本では最近GINZA SIXにアジア初である店舗が出店されています。

なかでもネクタイは、ロンドンの自社工場でハンドメイドで丁寧につくられています。プレゼントにもおすすめです。

Angelo Fusco(アンジェロフスコ)

出典:http://boutique.boq.jp/angelofusco.htm

イタリアの形成外科医が2000年に創立したという異色のブランドAngelo Fusco(アンジェロフスコ)

美へのこだわりから、理想のネクタイを探しもとめて生地や仕立てまでこだわって自分用に作るようになったものが友人からのオーダーも入るようになり、ブランド化されました。

2001年の「イタリア・ジェノヴァ・サミット」にて、イタリア国家からG8の各国の首脳への贈り物として選ばれるなど、注目のブランドです。

TIE YOUR TIE (タイ・ユア・タイ)

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セッテピエゲで有名なTIE YOUR TIE (タイ・ユア・タイ)は、1984年に、イタリアのフィレンツェでフランコ・ミヌッチ氏によって創業されました。

セッテピエゲとは、イタリア語で“7つ折り”という意味で、英語ではセブンフォールドと呼ばれるネクタイです。

通常のネクタイは中に芯地が入っていることが多いですが、セッテピエゲは芯地を使わず、その名の通り、一枚の生地を7つに折ってタイにしたものです。
通常の約2倍のシルクが使われ作るのに手間がかかり職人の技術も必要とされます。
ネクタイの原型といわれるスカーフのように軽くふわっとした甘い風合い、結んだ時の立体感が特徴的。

「ネクタイをしっかりしめなさい」との意味が込められたブランド名に違わず、熟練した職人が最高級生地を手作業で仕上げているセッテピエゲは、着け心地も軽く、結びやすく解きやすく、エレガントにキマります。

ネクタイは吊るさない、丸めない!

ネクタイの正しい保管方法


おそらく多くの方がされている、タイを外した後クルクルっと丸める方法。
ですが、この方法だとボコボコとした生地のうねり感のようなものがどうしても残るので、おすすめしません。

吊るしておく保管も、1シーズンそのままにしておくと伸びる場合もあり、特にニットのネクタイなどは伸びやすいので注意しましょう。

正しいネクタイの保管方法は、下記の方法でシワを伸ばしたあと平置きにします。
長期保管するときは着物の扱いと同様で、大きめの和紙か、なければハンカチなどで代用し、包んで保管しましょう。

自宅でできる簡単シワ消し、シミ抜き

シワは叩いて消す!


ネクタイを外した後に残るシワは、その部分を手で叩きます
素材はシルクのものに限らす、ウール、ニットなどすべて同じで、ほとんどのシワはこれで消えるはずです。

また、叩いた後にその部分を指で伸ばし、生地を平らに馴染ませるとより効果的です。その際、生地の織り方向に沿って斜めに引っ張るのがポイントで、こうすると綺麗に回復します。

それでも消えないシワには、必ず当て布をして、ネクタイに触れないギリギリの距離でアイロンを浮かせて、生地の織り方向に合わせて斜めにスチームをあてるか、シワ部分に本などの重しを載せて一晩置いておきます。長く置きすぎると逆にシワになってしまうので注意。

ネクタイを重曹で染み抜き

そんなネクタイですが、サラリーマンであれば、ペンのシミや飲食時のシミなど、日常生活でしみが付くことは多いと思います。

そんなとき、ご家庭で出来るお手入れをご紹介します。ただしご自分でお試しされる場合は、とっておきのネクタイ以外でお試しくださいね。

なぜなら、ネクタイはバイアス(織り目に対して斜め)に断ってあるので、よくわからずに洗うとネクタイが変なふうに伸びてしまったり、芯地がねじれてしまったりで、復元できなくなる場合があるのです。また、ご自宅で洗う場合はもちろん「洗濯機はNG!」「手洗いで優しく」が基本です。


①容器に水と重曹を2:1で溶いて重曹液を作ります。

②シミが小さければ綿棒。もしくは割り箸にコットンを巻いたものに重曹液をつけて、シミの部分をトントン叩きます。

③ヤカンの水蒸気を当てると、シミから汚れが浮き出てきます。

上記はあくまでもお手入れ事例です。色落ちや毛羽立ち、風合いが変わったりする可能性があるので、大切なネクタイは無理をせずクリーニングにお任せすることをお勧めします。

シミや変色は、クリーニングを上手に活用

クリーニングのコンシェルジュ

2018年のスーツのトレンドは、数シーズン続いている「英国調」「アメリカン」「アイビー」などのキーワードも加わったそうで、そんなトレンドを意識しながらネクタイ選びをしていくと、スーツを着るのが楽しくなりそうですね。

また、タンスにしまってあるネクタイ。ネクタイや衣類で、めんどうなシミほつれがあると、「もう使わないかも…」と思ってしまいっぱなしになってしまうことがよくあります。

「クリーニングのコンシェルジュ」クレアンでは、そんな衣類の細かい補修や、ワインや食べ物のシミ、仕事でよくありがちなペンのインク、汗ジミが変色したシミまで丁寧に落とします。

クレアンの特殊洗浄「マイクロバブルウオッシュ」


一般衣類などの布製品のクリーニングは、マイクロバブルウオッシュというミクロの泡で洗います。

この気泡の超微粒子が、繊維の組織のすきまに入り込んで汚れや汗を外に押し出すのです。
水の圧力ではないので、繊維は傷まないし、縮みもしないのです。マイクロバブルウオッシュは理想的な洗浄方法です。

マイクロバブルウォッシュについて詳しくはこちらの動画をご覧ください。→マイクロバブルクリーニング

シルク生地を傷めないシミ抜き

クレアンでは、まず、お湯のシャワーを掛けて、繊維をなじませ、次に石鹸液をスプレーして石けん溶剤を全体的にスプレーして、なじませます。

シミは漂白しますが、その前にブラッシングしてしっかりと汚れを除去しておき、それから漂白です。
一般的にはシルク素材は、生地の色が抜けてしまうため漂白できませんが、クレアンではシルク用の特殊な漂白剤を用いた漂白技術で、生地を損なわずにシミをキレイに漂白します。

シミで変色した部分に、時間を掛けてその特殊な漂白剤を歯ブラシで少しずつかけていきます。変化を観察しながらの作業なので、つきっきりの作業となります。自然乾燥後、シミ、黄ばみがすっかり消えたことを確認します。

クレアンのシミ抜きのポイントは、熱をかけないで、じっくり時間を掛けて作業しますので時間と手間がかかります。機械に頼り、効率的に作業を行うことでは完全な染み抜きはできないのです。

最後は、職人によるアイロンでの手仕上げです。


クレアンでは熟練した丁寧な技術で作業していることをお客様に実感していただくため、日々、手間ひまかけて作業しております。
お忙しい時のメンテナンスは、クレアンにお任せください。

高級ブランド製品の価値

やはり、高級ブランドのネクタイは、最高級の素材を使い、こだわり抜いたデザインを元に、作りや使い手を熟知した職人によって丁寧な手作業で作られています。

それが、着け心地の良さや服装の好印象などの価値になっているのですね。

お客様が、今日もシワひとつないきれいなネクタイを身に着け、素晴らしいお仕事ができますように。

claireune