細身の体型はファッションとの相性が良さそうですが、標準体型よりも細身すぎるとかえって市販の服が合いにくくなることがあります。なぜなら、市販の服の多くは標準体型を想定して作られているからです。
そのため、細身の人は自分の体型に合わせて服を選ぶ必要があります。そこで本記事では細身の人がどのようなコーディネートを選べば良いのか解説していきます。
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少しだけ大きめのサイズ感
出典元:http://mensbrand.rash.jp/slimfit/
まず細身の人にとって重要なのはサイズ感です。現状はオーバーサイズがトレンドなので、標準体型の場合はもともと大きめに作られているアイテムか、そうでない場合はワンサイズかツーサイズ程度上げるのが一般的でしょう。
しかし、細身の場合ツーサイズ上げてしまうとオーバーサイズすぎるかもしれません。好みにもよりますが、少し大きめ程度を意識すると良いかと思います。逆にタイトすぎるのはもちろんNGです。
細身すぎる体型が目立ち、またトレンド感とも乖離してしまうので避けた方が良いでしょう。同じアイテムでもこのサイズ感で大幅に印象が変わってきます。
膨張色を積極的に取り入れる
膨張色とは、薄めの色で体積が大きく見える色です。逆に濃いめの色で体積が小さく見える色は収縮色です。細身の体型の場合は太く見えた方が良いので、膨張色を積極的に取り入れるとバランスが良いです。
特にボトムスに黒スキニーなどを持ってくると足が細く見えすぎてしまうことがあるので、逆にホワイトのオーバーサイズのパンツなどは相性が良いです。ホワイトのオーバーサイズのパンツはトレンドでもあるので、今まであまり履いたことのない方も思い切って履いてみると似合うかもしれません。
カジュアル要素を入れる
もとのファッションにもよりますが、細身の人は多少カジュアル要素を多めにした方がバランスが良くなる傾向があります。細身の人はもともとドレスライクな印象になりやすく、また人によっては神経質そうな印象も出てくるかもしれません。
体型だけで一概にはわからないのですが、自分の印象も考えてコーディネートを組む必要があります。一般的に40代の男性はパーカーなどのカジュアル感の強いアイテムは避けた方が無難ですが、細身の人はジャケットのインナーとしてパーカーなどを着ていてもバランスが良くまとまりやすいはずです。体が細いので着ぶくれしにくいというのもメリットでしょう。
肌の露出を増やしすぎない
細身の人が肌を露出すると、ダイレクトに細身なのがわかります。特に短パンなどは足の細さが際立つのでできれば避けた方が良いでしょう。もちろん近所に出かける場合などは問題ないかと思います。
レイヤードを活用する
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レイヤードとは重ね着のことですが、たとえばインナーのシャツを少し長めにしてジャケットから出したりするスタイルに役立ちます。細身の人はこのレイヤードが似合いやすく、また細身の体型をカバーすることが可能です。
逆にがっしり体型や太っている人はレイヤードがあまり似合わない傾向があります。着ぶくれしてしまうので、体に厚みがある人はシンプルイズベストの考え方になります。レイヤードのような小技が似合うのは細身体型の特権とも言えるかもしれません。
アクセサリーが似合いやすい
アクセサリーもレイヤード同様に、細身の物足りない感じの体型に対してプラスアルファになります。
がっしり体型や太っている人がアクセサリーを身に付けると余分な印象になりやすいですが、逆に細身の人は体の主張が少ない分バランスが良くなりやすいでしょう。細身の人は体の主張が少ないという特徴を持っているので、アクセサリーで主張を足してもバランスが取れるという強みがあります。
一般的に男性のシルバーアクセサリーなどはあまり印象が良くない場合も多いかと思いますが、細身の男性は似合いやすいということです。
肉厚のアイテムが似合う
ダウンジャケットやモコモコした素材のジャケットは、男性が着ると野暮ったいイメージになりやすいです。しかし、細身の人は例外的にバランスよく着こなせます。元の体が細いので、肉厚な服でボリュームが出てもバランスが良くなるということです。
ただし肉厚なアイテムをさらに重ね着、レイヤードなどしていくとさすがに野暮ったくなってしまうので、どの程度どこでボリュームを出すかは全体のバランスを考えながらコーディネートすることになります。
重要なのは、細身の人は他の体型の男性と違ってコーディネートにプラスアルファを加えると良いということです。他の体型の男性は基本的にシンプルイズベストでしょう。
古着系のスタイルも似合いやすい
基本的に40代のメンズは古着系のファッションなどは避けた方が良いです。なぜなら、年齢を重ねるごとにどうしても肌などが劣化し、清潔感が損なわれるからです。本人の見た目の清潔感が損なわれていくので、ファッションで清潔感を出してバランスを取るということです。
この考え方が基本なのですが、細身の人は例外的に40代でも古着系のスタイルが似合いやすいでしょう。ダメージや色落ちの加工が施されていても、本人の体型がスッキリしている分不潔感が出たり主張が強くなりすぎるということが起こりにくいです。
あえて古着系を狙う必要はありませんが、年齢を重ねても似合いやすいという点はメリットと言えます。
シンプルイズベストではない
メンズファッションはシンプルイズベストが基本で、年齢を重ねるほどシンプルな方が印象は良いでしょう。本人の外見に味などが出てくるので、ファッションで主張しなくても十分で、むしろファッションで主張すると印象が濃くなりすぎるからです。
しかし、細身の人は例外といえます。本人の体の主張が少ないので、シンプルすぎると物足りない印象になりやすいということです。レイヤード、重ね着、アクセサリーなどの例をご紹介しましたが、より細かい部分でもシンプルになりすぎないようにした方が良いでしょう。
具体的には、Tシャツではなくて襟のあるシャツにする、無地ではなくストライプなど少し柄のあるものを選ぶ、といったことです。体格の良い人のファッションなどを参考にしてコーディネートを組んでもいまいちピンと来ないのは体型によって似合うファッションが異なるからです。
ファッションに向いている細身の体型
細身の人は、標準体型やがっしり体型や太っている人とは異なるファッションをした方が良いでしょう。まずサイズ感については、ややオーバーサイズ程度がバランスが望ましいです。
サイズ感で個性を狙う場合はかなりオーバーサイズのファッションもありかと思いますが、基本的には多少オーバーサイズくらいがおすすめです。色は膨張色を中心にすると細身体型が目立たず、カジュアル感をやや多めにすると決めすぎた印象になりません。
細身の人はファッションがシンプルになりすぎないようにした方が見栄えが良くなりやすいので、レイヤード、重ね着、ボリュームのある服、襟のある服、アクセサリーなどを使って足し算して全体のバランスを調整していくと良いです。