【CHROME HEARTS】クロムハーツ メタルシルバー財布の色剥がれ修理ビフォー&アフター

こだわりのクロムハーツのウォレットを永く使うために

CHROMEHEARTS

シルバーといえばクロムハーツ

ビフォー
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アフター
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メリカ西海岸発祥のシルバーの王様的ブランド「クロムハーツ」
ファッションに敏感でロックなイメージのクロムハーツですが、こだわりのある大人の男性や女性に今でも人気がありますよね。
シャネルを復興させ、フェンディ・クロエなどの偉大なデザイナーであったカール・ラガーフェルドはクロムハーツ好きとして知られていますが、トップデザイナーに選ばれるブランドというのはかなりの説得力。
デザイナーをも魅了するブランドがクロムハーツといえるのではないでしょうか。

クレアンにも、時折クロムハーツの小物や衣類が送られてきます。
毎日身につけるものを永く使いたいと思われる方が多いのか、クロムハーツのウォレットをよく見ます。
「クロムハーツといえばブラック」というイメージが強いかもしれませんが、今日は珍しいメタリックシルバーウォレットのビフォーアフターをご紹介します。

色落ちしやすいメタリックカラー

ビフォー
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アフター
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フォー画像では、長年使い込まれたことにより、端のスレや黒ずみが目立っています。
また、蓋の付いている部分と蓋のない部分の剥げに差が出ています。
これは、手や物などに直接触れることが多い部分は剥げている割合が大きく、そうでない部分はあまり剥げていないという理由。

メタリックカラーというのは、通常のカラーレザーよりも塗料が落ちやすいという特性があります。
ブラックやブルーなどの通常カラーとは異なり、メタル素材が顔料に含まれているためです。
そして皮革製品は、一般の繊維製品とは違い、非常に複雑な構造になっています。
あなたが想像するより、汗や汚れが染み込みやすく、取れにくいのです。
汚れたからといって財布を水洗いしようと思われる方はほとんどいないとは思いますが、財布ではなくバッグになると様子が違ってきます。

クレアンには

「一部分にレザーが使われているキャンバス地バッグを水洗いしたら、レザーの色が落ちて困っている」

「レザーのバッグにお酒をかけたれて臭いが気になって水洗いをしたら、レザーの色あせをしてしまいました」

というように、バッグを自分で水洗いしてしまったことによるお悩みのお問い合わせをたくさんいただいています。

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当たり前のことですが、レザーは水に非常に弱く、触れてしまった場合は色落ちや変形などさまざまなことが考えられるのです。

「水なんて、財布にはほとんど関係ないでしょ?」

とお思いの方、ちょっと待って下さい!
人間がたくさん汗をかく場所はどこかご存知ですか?

汗のかきやすい部位ベスト5

  1. 頭(額)
  2. 手のひら
  3. 足の裏
  4. 背中
  5. 脇の下

ォレットは、手で持つことが多いものです。
そのため、手のひらの汗によって色あせ、黄ばみ、変色、劣化の可能性がどうしても高くなってしまいます。
いくら丁寧に扱っていても、使用シーンを考えると注意が必要です。
手のひらには皮脂腺はありませんが、顔を手で触る癖のある方は手のひらに皮脂が付いていることがあります。
皮脂によっても、レザーは劣化が進みますので要注意です。

メタリックカラーの難しさ

ルバーのウォレットのビフォーアフターをお届けしましたが、リカラー・色替えの時のカラーについてお話しようと思います。
以前は通常のカラーについてのお話をしましたが、

ビフォー
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ォレットの内側は、外側に比べて色あせなどは目立ちませんが、ボタン付近は負荷がかかるため色あせが目立ちます。
リカラーをする場合、内側も均一には作業しますが、ポケット内部など細かい部分についてはあくまで「手が届く範囲」となります。
例えば、小銭入れ内部などは基本的にはリカラーできないと思っていただきたいと思います。
リカラーをしないということは、汚れの改善があまり見られない可能性があるということです。

リカラーは、部分的に補色するのではなく全体的に補色します。
汚れによって色が異なる部分だけを補色すると、全体の色との差が出てしまうためです。
全体も補色することで、クリーニングだけでは落ち切らないシミや汚れを目立たなくします。
その結果、均一感のある色みの仕上がりが実現しているのです。
外側はきれいになったのに、小銭入れの部分だけ汚れが目立つといったことも往々にしてありますので、ご注文頂く前にその点はご注意いただければと思っています。

シルバーの歴史

ロムハーツといえばシルバーですが。
ここでは、シルバーにまつわるお話をしたいと思います。

紀元前3000年頃から人間生活に登場したといわれているシルバー。
西洋はもとより、日本でも銀貨として決済手段として使われてきました。

シルバーは金属中最大の可視光線透過率(98%)ということから、私たちが普段使っている鏡の鏡面にも利用されています。
落ち着いた上品な光沢から「純真」「無垢」の象徴と言われていますが、その可視光線透過率の高さで魔物を跳ね返すという意味でお守りの効果があると古くから信じられてきました。
西洋の物語には、魔物や悪魔など邪悪なものを退治するのに、銀の弾丸や銀の剣などが用いられています。
シルバーのお守り効果がどれくらいあるのかわかりませんが、パワーストーンと同じような感覚で持つのもいいかもしれませんね。

あなたの大切なクロムハーツのウォレットを是非永く使っていただきたいと思います。