日本が世界に誇る水沢ダウン。メンテナンスはどうする?

クレアンでは、ブランドダウンのクリーニングの依頼も多く、定期的にクリーニングをされる方がほとんどです。
モンクレールやカナダグースなど数ある人気ブランドの中で、最近お問い合わせも増えてきたのが「水沢ダウン」です。
そこで今回は水沢ダウンについて取り上げました。

日本が世界に誇る「水沢ダウン」のこだわり

日本が誇るブランドダウン「水沢ダウン」のこだわりをみていきましょう。
この水沢ダウンは、株式会社デサントにより2010年バンクーバーオリンピックの日本選手団のために開発されたウェアです。

出典:https://www.joc.or.jp/

ダウンの一番の弱点を克服した「防水性」

ダウンジャケットの一番の弱点は水に濡れること。

そして、水が浸入するのは通常のダウンで使用されているステッチのミシン目部分と想定し、水沢ダウンはステッチを熱接着のノンキルト製法に変えて保温性を確保しました。

つまり、ダウンジャケットが暖かさを損なう水分の侵入を極限まで減らし、それによりダウンフェザーの量を少なくしても保温性に優れたとても暖かいダウンジャケットが出来上がったというわけです。

お持ちの方には分かると思いますが、水沢ダウンには裏地の脇あたりにファスナーが二か所取り付けられています。
実は、このファスナーポケットはクリーニングの際に水や洗剤を全体に浸透させるためのもの。
あまりにも防水機能が高いということでつけられたようですが、ここにもこだわりが見えますよね。
説明しきれないので今回は割愛しますが、他にもまだまだこだわりの機能が備わっていますので、ご興味をお持ちの方はぜひご確認を!

完全手作りによる「希少性」

この水沢ダウンは完全に手作りのため、一日に作られるのはわずか30~35着とのこと。
機能性に優れ、とても希少性が高い水沢ダウンは年々人気が高くなっています。

こだわりのダウンは、「日本製」
岩手県の水沢市にある、ダウンウェアの一貫生産体制を持つデサントの水沢工場で製造されているためその名が付けられました。

機能美から生まれる「デザイン性」

出典:https://www.descente-onlineshop.jp

いくつもの機能を持たせ、ハイテクを印象付けながらも、トレンドに左右されないシンプルなデザインが魅力。
生地をシームレスにしたことで「保温性」が高まり、少量のダウンで保温できるため、スッキリとした細めのシルエットになっています。

着心地のよい「軽さ」

その高い防水性により、雨や雪の日も心配なくあたたかく着れるというのは魅力的です。
また、他の海外ブランドのダウンに比べると、とても軽くて動きやすいダウンです。

ブランドダウンのメンテナンス

これだけの「いいもの」ですし、価格も安いものではありません。
購入して、着心地を味わって、実際にどうメンテナンスすれば長く良い状態で使えるのかも気になります。

着たあとのお手入れ

  • ダウンは布団と同様に、とても汗をかきやすい衣類なので、適度に空気を通した方がよく、また通気によりダウンの羽毛の保温性も高めます。そのため、着用後は軽くブラッシングしたあと、必ず風通しのよい日陰にしばらく吊るし、乾燥させましょう。
  • 汚れやすい袖口や襟元、またシミなどを見つけた時は、中性洗剤を薄めたものをつけた濡れタオルでやさしく拭きます。その後、洗剤が付いていない濡れタオルで拭き取り、軽くシワを伸ばして干します。
    ただし、ご自分で対応される場合、スレによる白化や色落ち、変色などの可能性もあるので、作業前に目立たない場所で確認するか、心配な場合はクリーニングに依頼しましょう。

ご家庭での洗濯


まず、ダウンに使われる水鳥の羽毛には油分が含まれており、ドライクリーニングするとその油分が除去されてしまう為ドライクリーニングは厳禁です。

洗濯表示に従い、ご自宅で洗濯する場合は、「30度くらいのぬるま湯で中性洗剤を使って手洗い」ならokとなっています。
ただ、ダウンのお洗濯は注意が必要な点も多く、ご自宅での作業の場合は仕上がりが心配になってしまうことも。
また、水沢ダウンで、黒・紺・赤などの濃色のものは、水洗いをすると少し色落ちしてしまうことがあるので注意が必要です。

高級クリーニングのダウン専用水洗い

特別な1着には、クレアンの手洗いクリーニングをおすすめします。

まずは、もっとも汚れやすい袖口や襟元などの汚れを、洗浄力のある特別に配合した天然石けんでブラッシングして除去します。
その後汚れを隅々までチェックし、全体的にブラッシングをかけます。
全て職人の手作業です。

その後、ダウンジャケットの中綿の汗を除去する軽い水洗いをするため、専用ネットに入れて水洗機に入れます。
汗は取りますが、羽毛の油分はそのまま残ります。

その後、通常のタンブリング乾燥ではダウンの羽が折れたり表地も傷んでしまうので、じっくり自然乾燥します。
すっかり乾いたら、絡まった中綿のダウンをほぐす加工をします。加減の見極めが大切です。

最後は手アイロンで、出る蒸気の量を微妙に調整しながら、表面の繊維をほぐし、シワなどを伸ばして、ダウンウエアの滑らかさ、ツヤを復元します。
ツヤがあり、ふわふわダウンジャケットに仕上がります!

高級ダウンクリーニングについて詳しくはこちら→https://clairen.jp/brand-down/index.html

優れた機能性のパフォーマンスを取り戻す

ご家庭では難しい、ダウンの中の汗汚れをすっきり落としたり、フェザーを傷めずにほぐすこと、生地を傷めずにアイロンでシワをのばすなど、職人の手仕事で丁寧に美しく仕上げることができます。
ふんわりとした着心地の違いをぜひ一度お試しください。

高級ダウンクリーニングについて詳しくはこちら→https://clairen.jp/brand-down/index.html

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